ランニングの正しい動きを生み出すウォーミングアップ

今回は、ランニング前に行うウォーミングアップ用のエクササイズを紹介します。長い時間や距離を走るマラソンランナーには、「正しい姿勢」、「肩甲骨の正しい動き」、「股関節周りの正しい動き」という3つのポイントが非常に重要です。そして、肩甲骨と股関節周りの正しい動きも、すべて正しい姿勢から生まれます。まずは、正しい姿勢を強く意識しながら、これらのエクササイズを行ってください。どのエクササイズも4回~8回くらいを1セットにして、初級者(フルマラソン完走が目標)は1セット、中級者(フルマラソン5時間切りが目標)は2セット、上級者(フルマラソン3時間台が目標)は3セットを目安にしてください。また、MP(ムーブメントプレパレーション)と書かれているメニューは、動きながら行うストレッチです。

フロント・ランジ(MP)

ランニングに必要な、全身の柔軟性を向上させるための準備運動です。まず、直立した姿勢から右足を大きく踏み出します。このとき、お尻の筋肉に力を入れて、頭からかかとまでが直線になるように意識します。次に、ひざを伸ばしながらお尻を上げて、体の後ろ側全体を延ばします。そして、ひざを曲げながら上体を起こします。このエクササイズは、足の左右を入れ替えても行ってください。

フロント・ランジ(MP)

サイド・ランジ(MP)

ランニングに必要な、股関節周りの柔軟性を向上させるための準備運動です。足を大きく開いて立ち、両手を重ねて前に伸ばします。そして、両手は前に伸ばしたままで、お尻を左斜め後ろに引くようにしながら、左ひざを曲げて腰を落とします。このエクササイズも、左右交互に行いましょう。

サイド・ランジ(MP)

サイドランジのポイント

手とお尻は、遠くに離すようなイメージです。横から見たとき、つま先とひざの位置が同じくらいになるよう意識しましょう。

サイドランジのポイント

バック・ランジ(MP)

ももの前面から体側(体の横)を伸ばすための準備運動です。直立姿勢から、右足を後ろに引いて腰を落とし、右手を上げます。お尻とお腹に力を入れて姿勢が崩れないよう意識しながら、上体を左側に倒します。このエクササイズも、左右交互に行いましょう。

バック・ランジ(MP)

インバーテッド・ハムストリングス(MP)

体幹の安定性、ももの裏側の柔軟性、バランス感覚を向上させるための準備運動です。左足を少し引いて立ち、両手を左右に広げます。そこから上体を前に倒し、左足を後ろに伸ばします。このとき、頭からかかとまでが直線で、地面と平行になるようにしてください。このエクササイズも、左右交互に行いましょう。

インバーテッド・ハムストリングス(MP)

ダブリュー

ランニングに必要な、肩甲骨周りの可動性を向上させるための準備運動です。足を肩幅くらいに開いて中腰になり、上体を斜め前に傾けます。そして、手のひらが顔の前に来るように両ひじを曲げます。その姿勢から、両手を背中側に開きます。このとき、肩甲骨の動きを意識しましょう。また、体幹に力を入れて、背中はまっすぐ伸ばした状態もキープします。

ダブリュー

ダブリューのポイント

単に腕を上に上げるだけではなく、左右の肩甲骨を近づけるように意識しながら、腕を動かしましょう。

ダブリューのポイント

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