10km走破のためのトレーニング

マラソンに興味はあるけれど、スポーツ経験も少なくて、長い距離を走れる自信が無い。あるいは、練習を始めてはみたけれど、走行距離を伸ばせないまま挫折してしまった。そんな人は、まず10km走りきることを目標に練習をはじめると良いでしょう。20分のランニング&ウォーキングからスタートしても、段階的に距離を伸ばしていくことで、きっと目標を達成することができるはずです。

そして、長い距離を走るには、ランニングフォームも非常に大切。フォームが良くないと、体重移動がスムーズに行えないためスピードが出ないだけでなく、身体への負担も大きくなり、ケガの可能性が高まります。練習を始める前に、自分のランニングフォームをチェックしてみましょう。

理想的なフォームで走ろう!

正しいフォームで走るためには、まずきちんと立つことが大切です。背筋をまっすぐ伸ばし、肩幅程度に開いた両足にきちんと体重を乗せて立つ。そうすることで、体の中で一番重い部位である頭を、しっかりと背骨に乗せることができます。また、上半身をリラックスさせて走ることも重要なポイントです。練習のときも、まず、きれいに立つことからスタート。その姿勢のまま、ゆっくりと歩き出し、徐々にスピードアップするようにしましょう。ただし、フォームを意識しながら長時間走ることは、非常に難しいこと。フォームが気になる人は、日常生活の中から、自分の姿勢を意識してみましょう。例えば、普段、猫背でデスクワークをしている人は、走っているときも猫背になりやすいものです。

理想的なフォーム

理想的なフォーム

コニカミノルタ陸上競技部
野口コーチのフォーム(撮影時は選手)

背筋がまっすぐと伸び、綺麗な立ち姿の野口コーチ。走っているときも姿勢の美しさは変わらず、頭の上下動や左右のブレも少ないことが分かります。また、コニカミノルタの「ランニングに効く! 動画トレーニング」の「フォームの基本」では、西池和人選手のフォームを動画で確認することができます。

コニカミノルタ陸上競技部野口選手のフォーム

よくある悪いフォーム

よくある悪いフォーム

肩に無駄な力が
入っている

上半身に無駄な力が入っているため、肩が上がってしまっています。そのため、腕をリズム良く振ることができず、下半身との連動がスムーズに行えていません。

肩に無駄な力が入っている

骨盤が後傾して重心が下がっている

骨盤が後傾して
重心が下がっている

背中が猫背になっていることで、骨盤が後ろに傾き、あごが上がって、重心は下に。このようなフォームだと、足腰への負担も大きくなってしまいます。

骨盤が後傾して重心が下がっている

少しずつ走る時間を伸ばそう

10kmを走破するためには、休憩を挟まず1時間程度は走れるだけの体力が必要になります。まずは、ランニングとランニングの間にウォーキングを取り入れながらトレーニングして、徐々に走る時間を伸ばしていきましょう。

ウォーキングのときも、ランニングと同じく、正しい姿勢を意識することが大切です。それぞれのメニューが無理なくこなせるようになってから、次のステップに進むようにして下さい。

少しずつ走る時間を伸ばそう

10km走破のためのトレーニングメニュー

10km走破のためのトレーニングメニュー