もっと身近に!スポーツセーフティー
基礎編 安全に走るために
「スポーツにはケガがつきもの」ですが、多くの事故は防げると言われています。毎年スポーツで亡くなられる方や後遺症が残るようなケガが発生していますが、ちょっとした予防策や迅速な現場のアクションによって最悪の事態も回避することが出来るのです。
スポーツにおける事故の多くが「無知」と「無理」が引き起こすとされています。ちょっとした知識があれば、無理をすることもなく事故を回避出来たケースも少なくありません。ではスポーツにおける大きな事故の多くがどのような原因で起こっているか見てみたいと思います。
実は学校に限らず、あらゆるスポーツの現場で起きている死亡事故などの多くの原因が上記のグラフと変わらないのです。われわれスポーツセーフティージャパンではスポーツの現場における事故の3大原因を「トリプルH」と呼び、スポーツに関わる全ての人に正しい知識を付けてもらえるように活動をしております。
Head(頭部/首傷害)
ランニングでは多く見られることはありませんが、相手とボディーコンタクトのあるスポーツでは大きな問題になっております。もちろんランニングでも転倒や他のランナーとの接触での事例も報告されています。頭を打って頭痛やめまいが長引くようであれば、必ず専門医を受診してください。
Heat(熱中症)
熱中症は春から夏にかけて、特に気を付けなければなりません。真夏はもちろんですが、春先は体が暑さに慣れていない状態なので、それほど高くない気温でも熱中症になりやすいと言われています。日々の体重を含めた体調チェックと正しい量の水分補給で予防しましょう。意識に異常が出るような熱射病になると、命への危険が生じます。救急車が来る前に氷水などに体を浸し1秒でも早く体温を下げてください。
これから楽しくランニングを続けて頂くためにも、安全の知識は欠かせません。ちょっとした知識で、ご自身の安全はもちろん、周りで一緒に走られている仲間の方たちの安全も守ることが出来るのです。これからは少しでも安全への関心を高めて、一日でも長くランニングを楽しんで頂ければと思います。