ランニングをはじめよう!
STEP 02 実践編 膝や腰が痛い!そんな時は?
ランニング(ジョギング)を続けていると避けることができないのがケガです。初心者の方は、不自然なランニングフォーム、ランニングシューズのクッション等でのケガ、大会へ出場するようなレベルの方は、ベストタイム更新のために、ついオーバートレーニングになりケガをすることが考えられます。ケガを少しでもしないためには、日頃から予防が重要です。主に多い故障の原因と予防をご紹介します。
膝の故障
原因
- 筋肉の柔軟性がない。
- 消耗したシューズの使用やO脚やX脚によるもの。
- 走行距離、スピードに無理が生じた場合に多い。
予防
- 走る前後に充分ストレッチを行う。大腿四頭筋、膝、股関節周囲の強化をするため土、芝生等の柔らかい所で走る。シューズは、クッション性のあるものを履く。
アキレス腱の故障
原因
- 走り過ぎで、アキレス腱への負担が大きくなり、柔軟性の低下。
- アキレス腱へのシューズの圧迫や摩擦によって起こることが多い。
予防
- 走る前後に、大腿部からふくらはぎのストレッチを充分行い、足首の柔軟性を高める。シューズは、かかとを保護し、安定性の高いものでクッションのあるものを履く。シューズがアキレス腱を圧迫する場合は、パットを当てるなどして刺激をやわらげる工夫をする。
腰痛、背中の張りについて
原因
- 走り過ぎによる疲労の蓄積や腹部と背筋のアンバランスによって正常な姿勢を維持できなくなり腰に負担がかかる。
- 上体に力みのあるランニグフォームである。
予防
- マッサージ等で、筋肉をほぐし血行を良くするとともに、ストレッチで筋肉を伸ばす。腹部、背部、体側部の強化をする。(腹筋、背筋等)
以上のようなことが主なランニングによるケガですが、他にも、足首、シンスプリント(脛骨と筋膜の損傷)疲労骨折(オーバートレーニング等で、骨の一部にストレスがかかり、そこから引き起こされる骨折のこと)があります。
陸上競技部でも、大学時代に疲労骨折した選手、ニューイヤー駅伝後になった選手がいます。これは、オーバートレーニングによるものだと思います。まず故障しないためには、体調が悪い時は走らない。痛みが出たらトレーニングをすぐ中止する勇気が必要です。中止してすぐアイシングをしましょう。痛いのに無理して走り続けると、すぐに治る故障が、何ヶ月もかかることになります。痛みが、何日も続くような場合、専門医に診察してもらうのが良いでしょう。
ケガを予防して、楽しいランニング(ジョギング)が出来るように心がけましょう。