デザイン・ブランディング
デザイン
デザインの戦略的な創出と活用
継続的なデザイン創出活動
本年、当社は創業150年という節目の年を迎えました。創業以来、製品やサービスの価値を高めるためにデザインは重要であり、デザインの戦略的活用は企業価値の向上につながるとの認識の下、時代のトレンドやお客様のニーズに寄り添ったデザインの創出に挑戦してきました。
このような取り組みは、国内外の多数のデザイン賞によって評価されています。公益財団法人日本デザイン振興会が主催する日本で唯一の総合的デザイン表彰制度であるグッドデザイン賞については、1966年に8ミリカメラ「オートバック8K5」が受賞したことを皮切りに、その後も定期的に受賞し続け、ここ40年間は毎年継続して受賞しています。
2022年度には、高速デジタルラベル印刷機「AccurioLabel 400」が受賞し、「表現の幅を大きく変える進化を弛みなく行う姿勢にも敬意を示したい」との評価をいただきました。なお、本製品は「世界三大デザイン賞」と呼ばれるiF DESIGN AWARD 2023、Red Dot Design Award 2023も受賞しております。
デザインの戦略的活用による新たな挑戦
また、2023年度には、X線動画解析ワークステーション「KINOSIS」がグッドデザイン賞を受賞しました。高度な画像処理技術により実現される「X線動態解析」を用いて生体の動きを可視化する本製品について、「約15年もの長い時間をかけ、医療現場と真摯に共創・研究した結果生まれてきたもの」という点が評価されました。
当社は、製品・サービスのデザインにとどまらず、魅力的な内装・インテリアのデザインによって、更なる顧客体験の向上を図っています。
横浜に開業した「コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA」は、ゆったりとした癒しのエンターテイメント体験を提供する新しいタイプのプラネタリウムとして、大人やカップルが楽しんでリラックスできる都会のオアシスを体験できるように設計されています。このプレミアムなデザインは、iF DESIGN AWARD 2023を受賞しました。
私たちは今後も、企業の競争力の源泉である知的財産の一つであるデザインを、戦略的に創出し、活用することで、企業価値の更なる向上につなげていきます。
ブランディング
ブランドの構築と育成
ブランド価値の象徴「シンボルロゴ」
当社のシンボルロゴは、ブランド価値と社名をビジュアル化したものです。コニカミノルタブランドがお客様に提供する価値を表現し、シンボルマーク(グローブマーク)の部分とロゴタイプによって構成されています。グローブマークは地球をモチーフにしており、世界中のお客様に対する新しい価値の提供、そして広範な技術力と信頼感の調和を表しています。ロゴタイプは品質の高さと斬新さを表現しています。 シンボルロゴは、当社が150年かけて獲得したお客様からの信用・信頼、すなわちブランド価値を象徴するものであり、約180ヶ国において商標登録し、ブランド価値の毀損防止に取り組んでいます。具体的には、第三者商標の出願をグローバルに監視し、誤認のおそれがある商標に対しては、異議申立てを行うなど権利化の防止に努めています。また、トナーボトルなどの当社製品の模倣品の販売については、当社の商標権に基づく摘発を実施しています。
コニカミノルタの商品・サービス商標
当社は創業以来、商品・サービスにオリジナルな商標をつけて販売・提供することによって、当社の商品・サービスであることをアピールするとともに、お客様からの信頼の蓄積を通じてこれら商標のブランド価値を高め、当社の競争力や他社との差別化の源泉の一つとしています。 具体的には、当社の創業時から続く印刷事業においては、1971年に発表した普通紙複写機の「U-BIX」や、1987年発表の簡易色校正システムの「Konsensus(コンセンサス)」、近年では、インクジェットプリンターの「Nassenger」や、デジタル印刷システムの「bizhub」及び「Accurio」など、印刷業界にて周知の商標があります。 また、インダストリー事業においては光学フィルムの「SANUQI」、ヘルスケア事業においてはデジタルX線撮影装置の「AeroDR」、前述のX線動画解析ワークステーション「KINOSIS」や医療ITサービスの「infomity」など、今後の強化事業を牽引していく商品・サービスについても様々な著名商標を有しています。