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ごあいさつ

大幸利充

当社は「新しい価値の創造」という経営理念のもと、1873年の創業以来培ったイメージングの技術を活用し、これまで多くの社会的価値を生み出してきました。2003年の経営統合によりコニカミノルタとして発足してからも、技術力を磨きながら成長が見込める領域かつ勝算のある領域に経営資源を集中するジャンルトップ戦略により、事業ポートフォリオの転換を進めてきました。そして、これからも2030年に向けた経営ビジョン「Imaging to the People」を掲げ、イメージングの技術力と多様な人財や世界中のお客様とのつながりを基盤に社会的に意義のある価値を届けるという想いに変わりはありません。

当社は現在、事業の選択と集中を進めています。インダストリー事業やプロフェッショナルプリント事業、ヘルスケア事業は、需要に周期があるものの中長期的には継続的な成長が見込める事業であり、経営資源を集中させ成長を実現します。長く当社の収益基盤を支えてきたオフィス事業はオフィスでのプリント量の減少を前提にして事業構造を変化させ、今後も収益力を向上させていきます。一方で、時代の変化に伴う事業機会を生かすべく新規参入したものの収益性には課題が残る事業がありましたが、その市場の成長性や事業の社会的価値などを考慮しつつ、ベストオーナー視点による第三者資本の活用による非重点化や、事業の方向転換による収益性の改善を進めています。
こうした事業の選択と集中を計画に沿って着実に進めることに加え、グローバル構造改革による生産性の向上を実行し、当社グループの収益力の向上と財務基盤の強化を目指しています。

当社は、これまでもサステナビリティ(持続可能性)を経営ビジョンの中心に位置付けてきました。「持続可能な社会、誰もが生きがいを持って暮らせる社会の実現に貢献することこそが、企業の持続的成長を可能にする」、すなわち社会のサステナビリティを追求することは、企業のサステナビリティを高めていくことに直接つながると考えています。事業を通じた社会的価値の創出を続け、成長軌道への回帰を果たすとともに企業価値向上にまい進します。

2024年12月
大幸利充

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