知識と経験豊富な選手たちのていねいな指導が大好評。
2018年6月、東京・お台場にて開催されたランニングクリニック。フルマラソンの経験がある男女28名のランナーが、ジョグポート有明に集合しました。今回のクリニックで指導を担当したのは山本浩之選手、菊地賢人選手、そしてこの春入部のルーキー、工藤有生選手の3名。ランニングはもちろんですが、ストレッチや補強など、実演を交えてのていねいな指導が好評を博しました。
1.開会式
明るい初夏の日差しが入る広々とした会場にて始まった開会式。集まった参加者のみなさんの期待に満ちた眼差しが注がれるなか、今回指導する3選手が登場。それぞれ自己紹介を行いました。
山本
僕は補強を担当します。きついかもしれませんが、覚悟してください(笑)
菊地
今日は気温が高いので体調に気をつけながら楽しみましょう。
工藤
イベントには初めて参加します。みなさんと楽しくトレーニングできたらいいなと思っています。
2. ウォーミングアップジョグ
2つのグループに分かれ、屋外に出てウォーミングアップのジョグ。選手とサポートランナーの先導でスタートしました。初対面同士で最初は表情が硬かった参加者のみなさんでしたが、身体動かしていくうちに徐々に笑顔が増え、会話も弾み出しました。約10分、軽く汗をかいた状態でウォーミングアップを終え、屋内のアトリウムに戻ってきました。
3. ストレッチ&補強
山本選手のリードでストレッチ&補強運動。「補強の目的は、いいフォームをつくるため。正しく行うには強化すべき箇所を意識することが重要です」と山本選手。ランニングの要となる股関節と肩甲骨の可動域を広げるストレッチと、体幹を安定させるために必要な腹式呼吸のコツを指導。本格的な腹式呼吸のメソッドに、参加者のみなさんは四苦八苦。「走っている最中にこれができるようになると、体幹が安定していいフォームが保ちやすくなるんです」。たかが呼吸、されど呼吸です。
さて、いよいよ本番の筋トレです! 床の上のマットに寝転んだり、うつ伏せになったりしながら、それぞれ違う筋肉を刺激する4種類の腹筋運動と、2種類の背筋運動、そして走るために重要なお尻の筋肉を鍛える運動が伝授されました。「走る時に使って欲しいのは、お尻と太ももの後ろ側の筋肉。走る前にこうして刺激を入れることで、ここが使えるようになるんです」。
時折うめき声をあげつつ、全力で取り組む参加者たち。特定の筋肉に狙いを定め、ピンポイントで効いてくるようなメニューに苦しみながらも、「こんな腹筋初めて!」「鍛えるべき筋肉を理解すると、意識も変わる」と、終わる頃にはみなさん、充実した表情に。
4. ランニング
今回のランは、3チームに分かれそれぞれに山本選手、菊地選手、工藤選手が入り、キロ6分半のペースでランニングをスタート。強い初夏の陽射しを受けながら、お台場パレットタウンの大観覧車やガンダム像を横目にシンボルプロムナードに設定した約5kmのコースを楽しくラン。走りながら参加者同士、ランニング話で盛り上がったり、直接選手と触れ合える機会とあって、「あの時のレースは・・・」などと会話を楽しんだり。選手にフォームなどのアドバイスを積極的に受けている参加者の姿もありました。