5. 質疑応答
30〜35分のランを終え、グループごとに整理運動を終えたら、質疑応答タイム。練習方法や食事の管理、体のケアなどさまざまな質問が出ました。ここでもいくつかご紹介します。
- 故障が多く悩んでいます。故障明けの練習メニューの組み方のポイントは?
- 故障明けは筋力が落ちています。速く元に戻したい気持ちはわかりますが、徐々に練習量を増やすようにしてください。最初の2週間は物足りないぐらいがちょうどいい。徐々に、確実に積み重ねていってください。(山本選手)
- 筋トレで特に効果的なものを教えてください
- ランナーにとって、お尻の筋肉は非常に大事。今日やったことでもいいし、階段や踏み台のようなものを使って鍛えることもできます。とにかく継続が大事です。(菊地選手)
- 練習中、特にロングラン中はどんなことを考えていますか?
- あと何キロあるかなど、先のことを考えると疲れてしまうので、僕は何も考えません。景色を楽しんだり・・・あとは今日のごはんはなんだろう?とか考えてますね(笑)(工藤選手)
- いつもマラソンの30km以降に減速し、歩いてしまいます。どういう練習をすれば克服できますか?
- 頭の中で30kmの壁をつくってしまっていますね。それを取り払うためには、30km以上の練習を取り入れるのがいいと思います。余裕を持って走り切れるペースで構いません。それを何度か繰り返していくと、苦手意識がなくなっていくはずです。(山本選手)
- 走りたくない時、自分をどうやって鼓舞しますか?
- 自分にもそういう時はありますが、そこでどう行動するかは自分次第。自分は、ここで妥協したら夢がかなわない、と思ってがんばります。目標を持つことで前向きになれると思います。(工藤選手)
6. フォームチェック
男女各1名の参加者がモデルとなってフォームチェックも行われました。チームの中でも特にフォームがきれいと言われている菊地選手が参加者と並走し、山本選手が参加者のフォームの問題点を指摘していきます。
「脚が前に出ていませんね。脚を引き上げる筋力が弱いのだと思います。腸腰筋の筋トレをしたほうがいい」、「腕を抱え込むようなフォームになっています。肘を引くことを意識してみてください」など、走る姿を少し見ただけで的確なアドバイスがポンポン飛び出すあたりはさすがです。また、デモンストレーションで走った菊地選手のフォームの美しさと軽やかさにも注目が集まりました。
7. 閉会式
終始なごやかな雰囲気だった今回のランニングクリニック。閉会にあたって、選手たちはこうコメントしました。
山本
今日やったことがみなさんの目標達成の一助になったら嬉しいです。私もみなさんとふれあって活力をもらいました。明日からまたキツい練習が待っていますが、がんばれそうです。
菊地
2ヶ月前まで怪我で満足に走れない状態でしたが、今日みなさんとお会いして刺激をもらい、同時に自分の走りたい気持ちも再確認できました。みなさんも今日やったことを生かして、がんばってください。
工藤
初めての経験で緊張しましたが楽しい時間でした。自分は社会人1年目なので学ぶべきことがたくさんあります。自分から課題をみつけて、競技力を高めていきたいと思っています。いっしょにがんばりましょう!
参加者のコメント
筋トレでは、自分の体幹の弱さを実感しました。キツかったですが、意識するポイントを教えてもらえて、すごくわかりやすかったです。ラン中は山本さんともお話できて楽しかったです(N.H.さん)
今回は本当にためになる内容でした。筋トレも一人ではなかなかできなかったんですが、 これから真面目にやろうと思います。今サブ4を目標にトレーニングしているので、目標達成に向けて改めてがんばろうと思いました(M.S.さん)
代表でフォームチェックをしていただいたのですが、いろんな人から言われていた姿勢のことをすぐ指摘されて、さすが!と思いました。腕ふりのアドバイスは役に立ちそうです。これから意識して走ってみたいと思います(T.S.さん)
VAAM試飲会同時開催
今回のクリニックでは、株式会社 明治様ご提供の、アミノ酸スポーツ飲料VAAM製品が参加者全員に配布され、試飲会が行われました。配布されたのはヴァーム顆粒、ヴァームゼリー、ヴァームウォーターの3種類。明治の栄養士より、ランナーにとって効果的な摂り方や使い分け方についての説明もあり、参加者からは「これいいね」「飲みやすい」などの声が上がりました。
VAAM公式WEBサイト https://www.meiji.co.jp/sports/vaam/