東京マラソン2018にチャレンジする3人のランプロガールたち。今回は、それぞれ目標に向かってトレーニングを続けていくなかで生じる悩みや疑問を、コニカミノルタ陸上競技部の選手たちに直接聞ける貴重な機会。トップレベルで活躍する選手たちは、彼女たちのお悩みにどんな回答を出したのでしょうか。
大きなストライドで走りたい。フォームを変えるには?
ユリさん
私はフォームのことをうかがいたいです。スピードを上げるためにも大きなストライドで走りたいと思うんですが、なかなか難しい。どうすればいいでしょう?
宇賀地
僕は今までずっとこの種目をやってきて、ストライドを意識したことはないんです。フォームに関しては自然に、走りたいように走ってるだけ。誰でも本来持っている身体に合わせてフォームが決まってくると思うんです。そこをベースに鍛えていくことで、自ずとストライドも伸びてくるはず。
野口
筋力がないのにストライドを伸ばそうとしても身体がついてこないと思いますよ。ストレッチや筋トレを行うことで、自然と変わってくると思います。意識しすぎると無駄な力を使ってしまって逆に効率が悪くなるんです。
ユリさん
そうか、フォームとかストライドとかって気にしなくていいんですね。疲れてくるとどうしても腰が落ちたフォームになっちゃうんですけど、それも同じことでしょうか? 筋トレをすれば変わるのかな?
野口
筋肉が疲れてくると腰は落ちますね。もしかして、脚だけで走ろうとしてませんか? 体幹を鍛えると走りは変わってきますよ。
谷川
大きい筋肉を使うと疲れにくいと言われています。お尻やハムストリングスの筋力アップをしてみるといいかも知れません。それと、走る前に使いたい筋肉を叩くなどして刺激を入れてから走る動作に移ると、自然にその筋肉が使えるようになってくると思います。
もっと速くなるためには、何が必要?
ユリさん
私はサブ3を目指したいと思ってるんですが、今、スピードが足りないんです。どうすれば?
まぁこさん
私もそれ、聞きたいです。スピード練習をもっとやるべきなのか、距離を伸ばすべきなのか。
野口
マラソンに必要なのは絶対的なスピードよりスピード持久力と言われるもの。一定のスピードを長く保てる力をつけることが大事です。インターバルでも、1000mを6本やっているところを、2000mを3本とか、3000mを2本にしてみるとか。それと、先ほども言いましたが、1回の練習でがんばっても、それが次につながらないのでは意味がありません。流れが大事なんです。
まぁこさん
レース中にきつくなってきた時の対処法とかはありますか?
宇賀地
走りの動きを変えてみたり、前を走る選手にリズムを合わせたりするとラクになることがありますよ。
谷川
僕はつらくなると「たった2時間我慢するだけ」と思うことにしてます(笑)。
宇賀地
きつい状態で攻めるか引くか、その判断力は普段の練習で養えます。マラソンは経験値の蓄積なんです。
毎日練習を続けるコツは?
よっしー
マラソン練習って1日1日の積み重ねだと思うんですけど、今日はダルいな、走りたくないなっていう日も出てくるんです。日々の練習をきちんと継続していくコツってありますか?
谷川
目標レースを設定して、そこから逆算していくとおのずとやるべきことがわかってくると思います。
野口
人間だから気持ちの浮き沈みは誰にでもあります。でも目標を立てて先を見据えて、今日の自分はそれでいいのかって自問自答しながらやってます。あとは、人参ですね(笑)。レース終わったらあれ食べよう、とか。
宇賀地
他人を巻きこむ(笑)。きつい練習は仲間と約束して一緒にやる。そうやって逃げられないような状況をつくるのも手。気分が乗らない時でも、それを乗り越えて実行することで成長できる。それが後の自信につながるはずです。
ユリさん
今日はすごく刺激をもらいました!東京マラソンに向けて、もっと自分を追い込んでいきたいと思いました。
まぁこさん
トレーニングは点じゃなくて線、というお話がすごく印象に残りました。
よっしー
目標を見据えて、全体を俯瞰しながらトレーニングをすることの大切さを教えていただきました。これからがんばっていけそうです。ありがとうございました!