2024年度、陸上競技部に入部した新人２名の素顔に迫ります！

- 陸上を始めたきっかけを教えてください。

平山：本格的に長距離に力を入れるようになったのは中学生からです。陸上競技を始めたきっかけは短距離やハードルでしたが、長距離競技で結果が出るようになって長距離競技に進みました。みんなでタスキをつなぐ駅伝には特に魅力を感じています。

- 実業団選手として活動するにあたり、なぜコニカミノルタ陸上競技部を選ばれたのですか？

平山：大学入学後の1年は、長期的な故障や予選会で僅差で箱根駅伝出場を逃すなど、自身の無力さや悔しい思いをしましたが、大学2年生の時、5000ｍで30秒ほど自己ベストを更新し自信が持てました。入学当初は高校教師になりたいと思っていたのですが、この大幅な記録更新をきっかけに陸上の道を考えるようになったんです。そして、弘山駅伝監督(当時、筑波大) の「自律・自立」という言葉をだんだんと理解できるようになってきました。陸上競技は大切ですが、それは人生における手段の１つなんだと実感でき、陸上競技と向き合う姿勢が変わっていきました。

コニカミノルタを選んだ一番の理由は、同じ栃木県出身で地元のレジェンド、宇賀地監督の存在です。宇賀地さんの実績は知っていましたが、2020年ニューイヤー駅伝でのアンカーの宇賀地さん（当時　プレイングコーチ）のガッツのある走りを見て、自分もこういう走りがしたいと強く思いました。私はこれまで大きな駅伝大会の出場経験がなく、陸上をやるからには駅伝に出たいという気持ちが強くあります。ニューイヤー駅伝の優勝を目標にするコニカミノルタ陸上競技部に共感し、その一員として貢献したいと思っています。

- 業務と選手の両立はうまくできていますか？

平山：今は仕事と陸上とでうまくメリハリがつけられていて、陸上にかけられる時間もしっかり取れていると思います。走ることが仕事になったことは大きな変化で、これまで以上に頑張らないと、と責任を感じています。

現在はヘルスケア事業本部に所属（※）しており、超音波診断装置のソフトウエア開発の検証に携わっています。卒論で運動パフォーマンスに関して研究し、超音波診断装置を使用していたので馴染みもあり、興味を持って取り組んでいます。
※陸上競技部選手は、職場にも所属しています。

- 自身が考える選手としての強みを教えてください。

平山：ここぞというときの集中力が強みです。練習前のリラックスした状態から、試合で集中するまでのリズムを作るのは得意だと思っています。高校時代は勉強と陸上との両立が大変でしたが、ここで切り替えるコツが身に着いたのではないかと思います。大学の陸上部では、「集中しているときは怖い」と言われるくらい、話しかけづらい雰囲気になっていたようです。

また、積極性のある走りは特徴だと思っていますし、宇賀地さんのような積極的な走りをいつも意識しています。社会人になってから新たなトレーニングも取り入れ、日々の練習に手ごたえを感じています。駅伝でしっかり結果を出せるように、今は辛抱強く頑張るだけです。

- 今後 成し遂げたいことや目標はありますか？

平山：選手として実現したい目標は２つあります。１つは日本選手権の入賞なのですが、その先に自ずと世界大会が見えてくると思います。もう１つは、ニューイヤー駅伝です。駅伝への出場は、自分の成長の証のようなものです。これまで応援してくださった方々にも成長した姿を見せたいです。

トップレベルの選手を目指すには、練習のレベルアップが必要で、そのためには心の壁を取り払うことが自分にとっての課題だと思っています。これまで、一流選手やトップレベルの練習との間に無意識のうちに壁をつくり、ゆとりのあるレベルで取り組んできたように思います。今は、外国人選手を含む先輩たちと一緒に練習し、レベルの高い環境に身を置いたことで、これまでなら設定しなかったようなペースで取り組むことが増えました。それでも、目の前の1つひとつのトレーニングに集中して取り組んでみると、気が付いたらクリアできるんです。徐々に心の壁はなくなってきているなと感じています。日々の練習で手ごたえは感じているので、次はこれを試合で実践するフェーズです。

個人として実現したいこともあります。陸上競技から自分が学んだことが多くあり、いずれは指導者としてその学びを還元したいと思っています。

- コラムをご覧の方に一言お願いします。

平山：憧れのチームに入れたので、この環境で自分の強みである集中力やガッツを活かし、1年目から積極的に頑張りたいと思います。