はじめに
グローバル経済の先行きは、ウクライナ情勢、新型コロナウイルス感染症の猛威などの影響によって不透明な状態が続いており、回復ペースは力強さを欠いています。この厳しい状況においても企業は、社会的に意義のある価値を生み出して企業価値を向上させ、株主・投資家をはじめとしたステークホルダーの期待に応えていくことが求められています。
近年、知的財産をはじめとする無形資産は、企業競争力の源泉となる重要な経営資源として注目されていますが、当社はかねてから、知的財産・無形資産への投資・活用により競争力の強化と、企業価値の向上を進めてまいりました。
今回の知的財産報告書では主に、知的財産への投資・活用、知財人財戦略、知財DXなどの知的財産活動について、2021年度の取り組みを報告しております。本書により当社活動をご理解いただき、ステークホルダーの皆様との建設的で深い対話へとつながれば幸いです。
2022年度は、当社の中期経営計画「DX2022」及び「知的財産戦略2017-2022」の仕上げの年になります。新たな経営体制のもとに事業ポートフォリオ転換の完遂を目指す中、企業価値向上に寄与する知的財産活動を引き続き推進してまいります。
上席執行役員
法務、総務、知的財産、コンプライアンス、危機管理 担当
松枝 哲也