2022年3月期 第2四半期 株主通信

株主の皆様へ

ごあいさつ

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
「株主通信2021年秋号」をご高覧いただくにあたりまして、ご挨拶申し上げます。

当第2四半期連結累計期間(2021年4月~9月、以下「当期間」)における当社グループの連結売上高は、4,451億円(前年同期比15.7%増)となりました。
第2四半期では、先進国を中心に新型コロナウイルス感染症用ワクチン接種が進み世界経済に回復の傾向が見られますが、世界的な半導体供給不足によりさまざまな製造業が大きな影響を受けています。当社においても、オフィス複合機やデジタル印刷機の需要は回復していますが、半導体不足により上期末に330億円の受注残が生じ、第2四半期は2%の増収にとどまりました。事業別では、インダストリー事業が前四半期から好調を持続したほか、プロフェッショナルプリント事業、ヘルスケア事業も増収を維持しました。
利益面では売上高を回復しながらも、販売管理費を昨年より継続的に抑制していることも寄与し、当期間の営業損失は15億円(前年同期は278億円の営業損失)と赤字幅を縮小しました。また、親会社の所有者に帰属する四半期損失は43億円(前年同期は222億円の損失)となりました。営業キャッシュ・フローは、358億円の黒字と高水準を維持しています。
当期間にトナーを生産している株式会社コニカミノルタサプライズ辰野工場で、7月と8月に爆発事故が発生しました。株主の皆様には、大きなご心配をおかけしてしまい大変申し訳ございません。事故発生の原因究明とその対策を徹底して行い、製造工程を変更して生産を再開しました。
2021年度の通期業績予想につきましては、売上高8,900億円、営業利益は120億円、親会社の所有者に帰属する当期利益を15億円と修正いたします。(修正前は売上高9,400億円、営業利益360億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は190億円。)半導体不足によりオフィス複合機の生産が需要の7割にとどまる見通しです。また辰野工場の事故によりトナー供給が不足するため、プロダクションプリント事業ではトナーの供給は既存のお客様を優先します。トナー不足は、新規のお客様への機器販売の抑制、供給量回復までの期間の印刷量の減少という影響を及ぼします。これらの結果、デジタルワークプレイス事業およびプロフェッショナルプリント事業の利益が大きく押し下げられる見通しです。一方、前年同期比約3倍の営業利益を創出したインダストリー事業は下期も好調を持続する見通しです。
以上のように、2021年度下期は厳しい見通しですが、中期的に目指しているポートフォリオ転換の道筋は正しいものと確信しており、オフィス事業の収益性改善を進めるとともに、計測・検査・診断領域での事業成長を加速させてまいります。
株主の皆様への利益配分につきましては、第2四半期末配当は1株当たり15円をお支払いすることとし、期末配当は通期業績予想の達成を前提として1株当たり15円、年間配当30円の予定といたします。
株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2021年11月

コニカミノルタ株式会社 代表執行役社長 山名昌衛

売上高(億円)

営業利益(億円)

親会社の所有者に帰属する当期利益(億円)