2021年3月期 第2四半期 株主通信

2020年度上期の業績と、下期以降の見通し

2020年度
上期の業績

需要の回復を着実に売上高に帰結させる一方、経費構造スリム化で、黒字化に向けて進捗

売上高

●コロナ禍の影響が5月に底を打って以降、各事業とも総じて着実に回復。
●地域別では、第2四半期において、中国が増収、欧州が9割弱に回復、日米が8割弱に回復。

売上総利益

●売上回復にともなって第1四半期から粗利額が改善。
●北米市場の回復の遅れによる製品構成比の悪化、在庫削減のための生産調整による原価の悪化により、粗利率の本格回復には課題が残る。

販売管理費

●第1四半期に続き、1,000億円未満に抑制。
●営業活動をオンライン化することで、広告宣伝費や、旅費交通費、物量費を削減。

下期の業績

売上高の回復以上に粗利を拡大、一方スリム化した経費構造を維持し、まず黒字化、収益拡大へ

売上高( ※旧セグメントで記載)

●オフィス事業:新世代複合機のフルラインナップ完成により大口案件を獲得。テレワークなどのIT需要を捉えて、ITサービスやワークプレイスハブを拡販。
●プロフェッショナルプリント事業:商業印刷分野の高速デジタル印刷機、産業印刷分野のラベル印刷機を拡販。
●ヘルスケア事業:画像診断機器と医療ITサービスの販売を強化。非罹患者向け遺伝子診断サービスを拡大。
●産業用材料・機器事業:自動車外観計測や、新樹脂フィルム「SANUQI」の販売を拡大。

売上総利益見通し

●上期の課題を克服し、増収率以上に粗利の回復幅を拡大。

販売管理費

●生産性向上を目的とした構造改革により労務費を削減し、販売管理費を四半期で1,000億円未満に抑制。

2021年度以降
2022年度に向けた基本方針と目指す利益水準

オフィス事業の稼ぐ力を一気に回復させるとともに、次の柱となる事業を定め、2021年度以降、着実に利益を拡大

コロナ禍によるプリントレスの加速を見据えて、オフィス事業の機能を再構築し、2021年度には営業利益を2018年度レベルにまで回復させるとともに、新規事業の収益改善を加速させます。これにより、2021年度の営業利益を2020年度下期以上の水準に引き上げます。 そして2022年度に向けてはオフィス事業に代わる成長分野を決め、柱となる事業を構築し、さらなる利益拡大を目指します。