東京マラソン2020に向けて、昨年6月からそれぞれの目標を掲げ順調にトレーニングを積んできた3名のランプロガール。残念ながら新型コロナウィルスの影響で一般ランナーの参加が取りやめとなり、今回のチャレンジを完結することは叶いませんでした。ここまでコツコツと続けてきた努力の過程と成長の手応え、そしてこれからの目標についてハナさん、アンさん、ナツさんそれぞれにうかがいました。

プロフィール

ランプロガール

ハナさん

ハナさん

  • 目標:サブ5
  • トレーニング開始時【6月】
    月間総走行距離 :月間70km
    平均ペース :10km(6’30/km)
  • トレーニング最大時
    月間総走行距離 :月間171km【1月】
    平均ペース :15km(4’50/km)【1月】
  • 更新した自己ベスト
    1:50:56(12月出場のハーフマラソン)

ナツさん

ナツさん

  • 目標:サブ3
  • トレーニング開始時【6月】
    月間総走行距離 :月間210km
    平均ペース :10km(4’50/km)
  • トレーニング最大時
    月間総走行距離 :月間307km【10月】
    平均ペース :10km(4’20/km)【1月】
  • 更新した自己ベスト
    3:14:56(12月出場のフルマラソン)

アンさん

アンさん

  • 目標:サブ4
  • トレーニング開始時【6月】
    月間総走行距離 :月間100km
    平均ペース :10km(5’15/km)
  • トレーニング最大時
    月間総走行距離 :月間210km【1月】
    平均ペース :10km(5’05/km)【1月】
  • 更新した自己ベスト
    1:45:05(1月出場のハーフマラソン)

ハナさん
「不可能」が「できる」に近づいていく体験

この9ヶ月間、目標達成に向けてトレーニングを続ける中で、自分が変化、成長していくのを感じることができました。印象に残っているのは、吹雪の中での合同練習です。「今日は中止かな」と思っていたら、予定どおり開催されて(笑)。みんなでやったからこそ悪天候も乗り越えられたし、それが自信にもなりました。

いただいたメニューに対して、距離を少し伸ばす、ペースを少し上げるなど、プラスアルファを自分なりに加えることを心がけていました。練習を続けていくうちに、速いペースが楽に感じられてきて、力がついてきたのを実感できるようになり嬉しかったです。今回のチャレンジ、完結は叶いませんでしたが、たくさんの収穫がありました。新しいチャレンジをさせていただけたこと自体もそうですし、練習を継続することで、「不可能」だと思っていたことがどんどん「可能」に近づくのを実感し、自分の可能性が大きく広がった気がします。

これからも教えていただいたコニカミノルタメソッドでトレーニングを続け、来シーズンには当初の目標より一段階高い目標、サブフォーに届くよう、取り組んでいこうと思っています。

コニカミノルタ迎コーチの総評

まずは持久力強化と、それに並行して筋力強化に取り組みました。強化する部分、つまり“伸びしろ”がたくさんあるランナーでした。また、成長する上で大事な要素のひとつである、素直に取り組む姿勢を持っていて、素晴らしい伸びを見せてくれました。6月から8月までの3ヶ月と次の3ヶ月では別人のようで、特に基礎体力の向上は目を見張るものがありました。長距離走の練習は単純ですが、「継続」出来るかどうかで結果は大きく変わります。着実な成長は、継続的に高い意識で取り組めた証です。また、12月のハーフで成果を確認できたことも良かった点です。まさに「継続は力なり」を体現してくれたと思います。その後仕上げの段階でスピード系のトレーニングも取り入れ、順調に力を伸ばし、本番への流れが出来ていました。実に惜しい。今回、初マラソン挑戦は叶いませんでしたが、今後もトレーニングを継続することで、より高い目標を達成できると思います。

ハナさん
ハナさん
ハナさん
ハナさん
ハナさん
ハナさん
ハナさん
ハナさん
ハナさん
ハナさん
ハナさん
ハナさん ハナさん ハナさん ハナさん ハナさん ハナさん ハナさん ハナさん ハナさん ハナさん ハナさん

ナツさん
練習のメリハリを学べたことが大きな収穫

今回、きちんと目標を立ててメニューをこなすということ自体初めての体験で、練習メニューを不規則な仕事の間にどうやって組み込んでいくかが課題でした。ご指導いただけたからやってこれたのだと思います。その中で、走り込みで脚をつくること、インターバルやビルドアップ走でスピードを養うこと、という2つの要素を直接アドバイスいただきながら学ぶことができ、とてもためになりました。

サブスリーを目標に掲げた時、迎コーチに「決心しないと絶対できないよ」と言われたことが印象に残っています。これで、自分の中で決意を固めて臨むことができました。それでも12月、練習メニューの設定に自分のレベルが達していないことを感じ、精神的にとてもきつかったです。そんな中、アンちゃん、ハナちゃんが目標に向かって練習を続けているのを見て勇気をもらい、続けていくことができました。

この9ヶ月間、睡眠時間を削るなど無理もしながら続けてきたのですが、故障はまったくありませんでした。それは、やるべき時はしっかりやる、休むべき時はしっかり休むというメリハリを教えていただけたからだと思います。これまでの学びを来年度に生かして、目標達成に努力していきたいと思っています。

コニカミノルタ迎コーチの総評

ランプロガールとしてトレーニングをスタートさせた6月は、これまでの経験と違った練習メニューに苦労しているように見えましたが、基礎能力が高いため、ある程度のことは出来ていた一方で、自分流でのトレーニングと混在していたところもあったように思います。7月以降、しっかりアジャストしてきたところは、さすが経験豊富なランナーで柔軟な思考の持ち主だなと感じました。仕事をしながら走るランナーは、時間の確保が一番大変だと思います。ナツさんも多忙な合間を縫って計画的にトレーニングを継続し、それまで自分流でやってきた「量」を確保する練習から、「質」を重視する内容へと変わることで、走りも変化してきたように見えました。その後、11月、12月と実戦で能力の高さを示し、サブ3まであと一歩のところまできていただけに…。次回のフルマラソンチャレンジに期待したいと思います。今後はメリハリのあるトレーニングを自分流に進化させ更なるレベルアップを図ることでサブ3を達成できると思います。

ナツさん
ナツさん
ナツさん
ナツさん
ナツさん
ナツさん
ナツさん
ナツさん
ナツさん
ナツさん
ナツさん
ナツさん ナツさん ナツさん ナツさん ナツさん ナツさん ナツさん ナツさん ナツさん ナツさん ナツさん

アンさん
人の支えと応援の中で走っていると実感

今回初めてのフルマラソンで、実はかなりのプレッシャーでした。練習メニューはレベルが毎週毎週上がっていき、ついていくのに精一杯でした。きっとコーチは、大変だけどがんばれば超えられるという絶妙なところを設定してくれていたのだと思います。ひとつひとつのハードルを超えていくことで、自分の中で力として積み重なっていっていくのを実感できました。

故障で練習ができない時期が3回ほどあって、その度に積み重ねたものを失ってしまうという焦りが募りました。その辛い時期には、ナツさん、ハナさんから湿布やアイシングなど色々なアドバイスをいただき、すごく感謝しています。始める前は、マラソンって完全な個人競技だと思っていたんですが、やってみると、さまざまな人の支えや応援があってできることなんだと実感しています。レース中でも、走っている人から「がんばろう!」と声をかけていただくこともあり、1人じゃないんだと感じました。

今回の体験を通して、出会いもたくさんあり、人間関係の幅が広がりました。そして、ランニングを趣味としている両親との会話や共有体験が増えたこともよかったです。これからも走り続けます。コニカミノルタメソッドを続けて、目標のサブフォーは絶対達成したいです。

コニカミノルタ迎コーチの総評

走る姿が最初とトレーニングの終盤では大きく変わっていました。7月末のトレーニング時は、最年少で少し気後れしていたのかどこか自信が無さげで、モチベーションがあまり伝わって来ないような気がしていました。以降もジョギングは段階的に出来ているものの、目標に対してのパフォーマンスに、もどかしさを感じる時期が続き、気がつくと11月初旬を迎えていました。その時期を今振り返ると、故障もあってトレーニング効果が限定的で、まだまだ“眠れる獅子”だったのだと思います。7月末に抱いた私の考えが大きな間違いだったと気づいたのは、12月の合同トレーニングでのこと。どんなにキツくても弱音を吐くことなく、気持ちの強さを全面に出して取り組み、走り込んできたという雰囲気と自信が彼女の姿から伝わってきました。そこからの成長の加速も素晴らしく、1月のハーフで自己ベストを大幅に更新し、成長を証明してくれました。これは彼女にとって大きな自信になったはずです。その自信とこれまでの取り組みを継続し、ぜひサブ4を達成して欲しいと思います。

アンさん
アンさん
アンさん
アンさん
アンさん
アンさん
アンさん
アンさん
アンさん
アンさん
アンさん
アンさん アンさん アンさん アンさん アンさん アンさん アンさん アンさん アンさん アンさん アンさん