雨と寒さを克服し、笑顔でゴール。ランプロガール、それぞれの東京マラソン。
この数ヶ月、東京マラソンでの目標達成を目指してトレーニングを続けてきたユミさん、マナさん、マオさん。冷たい雨が降りしきる過酷な気象条件の中、駆け抜けた3人のレポートをお届けします。
1.スタート前
前日までの予報から一転し、朝から冷たい雨が降る予定外の天候に見舞われたレース当日。使い捨てカイロやレインジャケットなど、急ごしらえの対策に追われながらのスタートとなりました。トレーニングは順調だったものの、直前に胃腸炎になってしまい、ほとんど食事もとれていないというマナさん、自己ベスト目指して筋トレにも励んできたというユミさん、そして、子育て中のすき間時間で細切れのトレーニングを根気よくつづけてきたマオさん。それぞれの努力はどう実るのでしょうか。
2. レース
このレースでの自己ベスト更新を目標にしてトレーニングを積んできたユミさん。
ユミさん
コニカミノルタの選手たちとの対談で教えてもらった筋肉の使い方を思い出し、フォームが崩れないように意識しながら走り続けました。
そんな彼女もやはり今回の雨はつらかったそう。
ユミさん
30kmあたりで体が冷えてきてつらかったです。後半は、このつらさから早く解放されたい一心でがんばってました。
30km走を4本入れるなど、目標の3時間半切りに向けていい状態に仕上がっていたというマナさん。
マナさん
20km地点でサブ3時間半のペーサーに追いついた時点では『これはいける!』と思ったんですけどね。
しかし22kmを過ぎたあたりで胃腸炎の症状、吐き気に襲われてしまいます。
マナさん
リタイアも考えたんですが、あきらめるのはいつでもできる、と思って走り続けました。目標を切り替え、ペースを落として、気持ち悪くなったら歩きも入れながら前に進み続けました。
後方のブロックからのスタートとなったマオさんは、予定ペースをきっちり守って順調に走り続けます。
マオさん
まとまった練習時間がなかなかとれず、正直トレーニングは足りていなくて、不安もあったんですが、30kmまでは意外と順調でした。その後はペースダウンしてしまいましたが、東京マラソンならではの、途切れない沿道の声援にも助けられましたね。
3. ゴール
満面の笑顔と、軽快なランニングフォームでゴールに真っ先に飛び込んで来たのはユミさん。タイムも自己ベストを3分近く更新する3時間45分台をマーク。
ユミさん
とにかくうれしいです!今までなかなか切れなかった以前の自己ベストの壁を破れて最高の気分。ランプロで、みんなと目標を共有しながらがんばれたことがよかったんだと思います。今回目標タイムを達成できたので、これからはやっと楽しむマラソンに徹することができます(笑)。ぜひ、6大メジャーレースを制覇したいですね。
ユミさんから数分遅れの3時間51分でゴールしたマナさん。後半は体調不良で何度も歩きながら、それでもサブ4を達成。
マナさん
今回、ママになってから2度目のマラソンなんですが、前回を上回るタイムを出せました。トレーニングは順調に積めていて、確実に走力がついてきているのを実感していたので、直前の胃腸炎さえなければ・・・という思いがありますが、途中リタイアもよぎったほど体調が悪い中で走り切れてうれしいです。子育て中のトレーニングは苦労もありましたが、家族にも協力してもらってがんばれました。
マオさんは、5時間17分でゴール。
マオさん
30km以降は練習不足もあって足がきつくなりましたが、最後はさわやかな気分でゴールすることができました。今回は、妊娠と出産で丸2年ランニングから離れていた後の復帰レースだったので、目標はタイムではなく、完走。それが達成できたのでうれしいです。今回、ランプロに参加させていただいて、改めてランニングって面白いと思いました。これからも工夫して時間をつくりながら走り続けていきたいと思います。
※文中のゴールタイムは全てネットタイムです。