大会結果詳細

2023年11月3日(金・祝)
第64回東日本実業団対抗駅伝競走大会

見事な秋晴れの空の下で行われた東日本実業団対抗駅伝大会。コースは埼玉県庁をスタートし、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場をゴールとする全76.9km、7区間。今年は昨年にも増して気温が上がり夏日となる中で、36チームが熱い戦いを展開しました。

10月に行われたパリ五輪選考レースMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)に出場した選手を擁するチームには特例措置が設けられ、この駅伝を完走すればニューイヤー駅伝出場権が与えられることに。星岳選手、柏優吾選手のMGC出場者が2名いるコニカミノルタもその対象チームとなっています。

コニカミノルタは今年も若手を中心とした布陣で参戦。元旦のニューイヤー駅伝で8位内という目標を達成するため、東日本では5位を目標に挑みましたが、1区での出遅れが響き、いい流れを作れないまま、13位でのフィニッシュとなりました。

1区は埼玉県庁前から宮原小学校前までの11.6km。レースの立ち上がりで流れを作る重要な区間を、今年は川口慧選手が任されました。序盤、自衛隊体育学校が1人で飛び出す展開となります。その後方、2位集団の最前線でいい走りを見せていた川口選手ですが、終盤、熾烈な先頭争いでペースが上がるなかで失速。先頭と45秒差の19位に沈んでしまいます。

外国人区間の2区8.0kmは昨年と同じジェームス・ムオキ選手。故障明けで万全ではないなか、後方から前を追います。ワールドクラスのアフリカ人選手が多数エントリーする区間だけあって、激しい順位変動があるなかで健闘し、順位を5つ上げて14位に浮上します。

16.5kmの最長エース区間、3区を任されたのはチームの主力として期待される米満怜選手。序盤は前を行く選手を追うも、捕まえきれず、逆に後方から来たチームに追いつかれてしまいます。4km過ぎからは腹痛に苦しめられ、ペースを上げることができないまま長く苦しい走りとなりました。17位と順位は落としましたが、この状況でも大きく崩れることはなく、前2人が見える位置で4区(9.5km)に繋ぎました。

苦しみながら走り切った米満選手からの襷を受け取ったのは宮下隼人選手。前を行く選手を見据えながらも焦らず入ったことが功を奏し、後半からペースを上げて前の2チームを抜く展開に持ち込みました。「久しぶりに駅伝でいい感触を掴めた」と宮下選手。区間5位の好走を見せ、15位で襷は5区へ。

7.8kmの5区を担ったのは名取燎太選手。追いついてきた2人の選手と2km付近から並走する形が続きますが、終盤でその2人を振り切ります。さらに残り500mで前を行く選手を抜き去り、ひとつ順位を上げる形で走り終えました。

6区10.5kmを任されたのはルーキーの廣澤優斗選手。後ろから来た選手たちとの集団走となるも、その中で先頭を引っ張るなど攻めの走りを見せます。その影響もあり終盤の競り合いには敗れ16位に順位を落としますが、積極的な走りで区間10位のタイムを刻んだことは価値ある経験値となりました。

12.9kmのアンカー区間はチーム最年長の大山憲明選手。「ここまできたら、ひたすら前を追って少しでも順位を上げるだけ」と、3km付近で1人を抜き、5km付近でまた1人と、順位を上げていきます。終始前を追う闘志あふれる走りを見せ、最終的に13位でフィニッシュとなりました。

昨年のリベンジを期して臨んだ今年の東日本実業団駅伝でしたが、いい流れに持ち込むことができず、どこか歯車が噛み合わないレースとなってしまいました。この結果に下を向いている時間はありません。選手個々ではいい感触を掴んだ選手もいれば、課題が明らかになった選手もいます。元旦の舞台に向け、残りの時間を修正と強化に努めてまいりますので、引き続き温かい応援をよろしくお願いいたします。

成績

総合

順位 出場チーム 記録
13位 コニカミノルタ 3時間48分26秒

個人成績

区間 出場選手 記録 総合順位(区間順位)
1区(11.6km) 川口 慧 34分16秒
19位(区間19位)
2区(8km) ジェームス・ムオキ 22分23秒
14位(区間8位)
3区(16.5km) 米満 怜 50分47秒
17位(区間18位)
4区(9.5km) 宮下 隼人
27分54秒
15位(区間5位)
5区(7.8km) 名取 燎太
23分16秒
14位(区間11位)
6区(10.6km) 廣澤 優斗 31分04秒
16位(区間10位)
7区(12.9km) 大山 憲明
38分46秒
13位(区間11位)

酒井勝充監督のコメント

前半に戦える選手を置いて5位以内を目指しましたが、1区で流れが作れず、悪い流れの典型となってしまいました。チームの課題として一番大きいのはゲームチェンジャーが育っていないことだと感じています。守りの走りではなく、アグレッシブにレースを進める走りができなければ、下位から順位を上げるのは難しい。ニューイヤー駅伝ではMGC組の星と柏がチームに戻ってきます。力を合わせてチーム力を高めていきます。

第64回東日本実業団対抗駅伝競走大会
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