大会結果詳細

2022年11月3日(木・祝)
第63回東日本実業団対抗駅伝競走大会

3年ぶりの公道開催となった第63回東日本実業団対抗駅伝競走大会。埼玉県庁をスタートし、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場をゴールとする全76.9km、7区間で襷をつなぎます。今年は31チームがエントリー。上位12位までのニューイヤー駅伝出場枠をかけて熱い戦いが展開されました。コニカミノルタは2人のルーキーを含む若手中心のチーム構成で上位を狙いました。

天候は快晴、スタート時の気温14.5度。昨年にも増して強い日差しと、後半22度にまで上がった気温の中でレースは展開しました。

1区は埼玉県庁前から宮原小学校前までの11.6km。今年この区間を任されたのは、昨年本大会4区で駅伝デビューしている入部2年目の名取燎太選手。中盤までは昨年王者、富士通の坂東悠太選手を有力選手がマークしながらのスローな展開となりました。7kmを過ぎたあたりからペースは急激に上がり、名取選手もそこにしっかり対応する走りを見せますが、ラスト1kmのスパート合戦につくことができず、1位と10秒差の9位で襷は2区のジェームス・ムオキ選手へ。

外国人選手がスピードを競う8kmの2区は、序盤6選手が先頭集団を形成する展開。ジェームス選手は後続集団からそれを追っていきます。前の集団から落ちてくる選手を着実に拾いながら順位を上げ、先頭にこそ追いつきませんでしたが、最終的には先頭と35秒差の5位、区間5位の好走を見せました。

16.5kmの最長エース区間となる3区を任されたのは、昨年はルーキーとして最長区間を走り、今年、日本代表として世界陸上競技選手権大会のマラソンを走った星岳選手。序盤は先頭3選手を追う4位集団で積極的な走りを見せましたが、中盤で追いついてきた後続集団の速いペースに飲み込まれ、10km手前で集団から離れて一人旅になってしまいます。その後も粘って走り抜きますが、本人も「いいところがなかった」という走りとなり、11位と大きく順位を落としてしまいます。

9.5kmの4区で挽回を期待されたのは米満怜選手。41秒差で前を行く選手を追っての単独走という不利な展開となりましたが、遠くにある背中を見据えながらじりじりと差をつめていきます。「とにかく追いつきたいという気持ちだけで走った」という米満選手は、前との差を4秒にまで詰めてルーキーの砂岡拓磨選手へと繋ぎました。

7.8kmと短い距離でスピードを競う5区。トラックでのスピードを買われて起用された砂岡選手は、序盤に1つ順位を上げて10位に浮上。しかしその後は慣れない単独走となってしまい、持ち味がうまく出せない状況に。それでも9位のJR東日本との差を38秒に縮めて、襷は10.6㎞の6区大山憲明選手へ。

今回出場選手の中で最年長選手となる大山選手は、今回走ったメンバーの中で唯一の公道コース経験者。アンカーとして待つルーキー宮下隼人選手に少しでもいい位置でつなげようと奮闘します。前との差を詰め、ラストの直線でスパートをかけて前を抜き、9位に順位を上げて宮下選手へと襷をつなぎました。

ルーキーとして12.9kmのアンカー区間を託された宮下選手。序盤は大山選手の勢いをもらってJR東日本の竹井祐貴選手を引き離しますが、中盤で竹井選手が追いつき、しばらく並走状態に。終盤8km過ぎ、相手のしかけに対応し切れず、順位を落としてしまいます。それでも最後まで粘りの走りを見せて10位を確保。ニューイヤー駅伝への切符は死守することができました。

新生コニカミノルタとして若いチームで挑んだ今回の東日本実業団駅伝。レース前の状態が良かっただけに、それを結果につなげられなかったことは残念でしたが、厳しい流れの中でも前を追う走りを見せた選手たちの姿勢など、今後に繋がる要素も多々あるレースとなりました。ニューイヤー駅伝で目標を達成できるよう、チーム一丸となってさらなる強化に努めます。引き続き温かい応援をよろしくお願いいたします。

成績

総合

順位出場チーム記録
10位コニカミノルタ3時間47分09秒

個人成績

区間出場選手記録総合順位(区間順位)
1区(11.6km)名取 燎太34分37秒
9位(区間9位)
2区(8km)ジェームス・ムオキ21分56秒
5位(区間5位)
3区(16.5km)星 岳49分22秒
11位(区間11位)
4区(9.5km)米満 怜
28分26秒
11位(区間10位)
5区(7.8km)砂岡  拓磨
22分57秒
10位(区間9位)
6区(10.6km)大山 憲明30分56秒
9位(区間9位)
7区(12.9km)宮下  隼人
38分55秒
10位(区間13位)

酒井勝充監督のコメント

今回はチームの状態もよく、自信を持って挑んだレースでしたが、最終的に昨年と同じ順位となってしまいました。ただ、レース内容を見ていくと各選手の成長が感じられたのも事実です。若い選手が伸びてきていて、チーム力は確実に上がっています。これを結果につなげるべく、ニューイヤー駅伝に向けてあと2ヶ月間、調子を引き上げていきたいと思っています。

第63回 東日本実業団対抗駅伝競走大会
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