知財力強化の取り組み

当社では、知的財産情報を市場情報等と統合して分析し、経営や事業に対して戦略提案を行うため、「IPランドスケープ」の導入と活用に取り組んできました。IPランドスケープを活用し、知的財産戦略の策定やアライアンス候補の選定など、様々な形で事業に貢献しています。今後は、M&A 候補先の選定やビジネスシナリオ作りへのインサイト提供など、活用シーンの更なる拡大を目指しており、その一環として、新規事業開発のマネジメント手法として採用しているステージゲート制度(事業化に向けた段階的評価制度)において、競争優位性(競合探索、参入容易性、アライアンス探索などを含む)を確認するための推奨手法の1つとしてIPランドスケープを組み込み、事業開発支援の強化に着手しました。

事業部門・研究開発部門の活動支援

ステージゲート制度

売上の80%が海外となっている当社にとっては海外の知的財産権の取得も非常に重要です。日本特許については、出願及び保有特許の厳選によりほぼ一定の保有件数を維持する一方、外国特許については、知的財産戦略上重要な米国、中国を中心としてワールドワイドに積極的に出願し、ポートフォリオを強化しており、年々、保有件数を増加させています。

特許保有件数と特許取得件数(2019 年)

日本 米国 中国
保有件数 11,757 6,722 1,974
特許取得件数 1,226
(日本企業中 19位※2
649
(日本企業中 24位※3
323

日本特許保有件数

日本特許保有件数

外国特許保有件数

外国特許保有件数

※2特許庁発行の「特許行政年次報告書 2020 年度版」の情報に基づく特許取得数の順位です。

※3Intellectual Property Owners Association(Top 300 Patent Owners)の情報から順位を推定しています。