2024年3月期 第2四半期 株主通信

ごあいさつ

第2四半期は事業の利益創出力が向上したことにより黒字に転じ、上期でも営業利益が黒字になりました。年間を通じた業績回復に向けて引き続き一丸となって取り組みます。

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
「株主通信2023年秋号」をご高覧いただくにあたりまして、ご挨拶申し上げます。
2023年度第2四半期連結累計期間(2023年4月~9月、以下当期間)における当社グループの売上高は、5,527億円(前年同期比4%増)となりました。
デジタルワークプレイス事業とプロフェッショナルプリント事業は、欧州や中国の景気減速の影響を受けましたが、為替の影響および当社のシェアの高いインドでの市場成長による旺盛な需要を受け、増収となりました。ヘルスケア事業は、遺伝子検査事業の市場成長が寄与しました。インダストリー事業は、ディスプレイ市場の顧客の生産設備に対する投資抑制の影響が継続しているものの、機能材料の売上は回復しています。
売上高の拡大に取り組みつつ生産コストダウンを行い、また継続して販売管理費の増加を抑制した結果、第1四半期の赤字額を第2四半期の黒字額が上回り、当期間の事業貢献利益※は22億円(前年同期は7億円)、営業利益は7億円(前年同期は51億円の損失)となり増収増益となりました。負債の増加や金利の上昇の影響を受け支払利息が増加したことも影響し、親会社の所有者に帰属する当期損失は44億円(前年同期は67億円の損失)となりました。
営業キャッシュ・フローは、棚卸資産および営業債権の減少に努めた効果もあり、320億円の黒字となりました。
当期間の業績は期初会社予想を上回る水準で推移していますが、景気の不透明感による影響を考慮し、通期の業績予想は期初予想から売上高のみ修正し、売上高11,500億円、事業貢献利益240億円、営業利益180億円、親会社の所有者に帰属する当期利益40億円とします。
上期業績は期初の見込みを超えて推移していますが、これまでご説明してきた通り、現在の当社の状況は負債を削減し財務体質を改善することが急務でありますので、中間配当は無配、年間配当予想は1株当たり5円とさせて頂きます。株主の皆様には、ご心配、ご迷惑をおかけしています。
私が社長に就任してから、ベストな条件だけで成立する計画策定を廃止し、環境変化があっても達成可能な計画を着実に実行する等身大の経営を行うことで、自信と信頼を回復することを目指しています。今年の5月には2025年度に向けた中期経営計画を発表しました。本中期経営計画では、事業収益力の強化を目指し、事業の選択と集中を進めるとともに、強化事業への資源再配分を行います。また、構造改革を含むコスト圧縮を進めることで、収益基盤を強化していきます。今回の株主通信では、この中期経営計画について特集として取り上げました。最後までご一読いただけますと幸いです。
本年度の業績予想と中期経営計画の達成に向け、従業員一丸となって取り組んでいきます。末筆になりますが、株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2023年11月

コニカミノルタ株式会社 代表執行役社長 兼 CEO 大幸利充

売上高(億円)

事業貢献利益(億円)

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営業利益(億円)

親会社の所有者に帰属する当期利益(億円)

※ 事業貢献利益:売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を差し引いた利益で、当社独自の利益指標