IoT/ICT事業特集Talent Profiling
入社半年でWorkplace Hubの
ソフトウェアアーキテクトに。
システムプラットフォーム開発センター
第1プラットフォーム開発部 係長Yuchen Shen
キャリアステップ
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2007年
中国の大学を卒業後、日系メーカーの中国での研究開発拠点に就職。大学ではコンピュータサイエンスを専攻し、OSに精通したソフトウェアエンジニアとしてシステムソフトウェアの開発に従事。
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2015年
来日し、前職の本社でデバイスソリューションの開発に参加。Webサービスのバックエンド、フロントエンド両方の開発を経験し、ソフトウェアエンジニアとしてのスキルを高める。
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2017年コニカミノルタ入社
Workplace Hubの開発チームに配属。入社後の半年間、コードマスターとしてソースコード品質の解析と改善を担う。その後、ソフトウェアアーキテクトを任され、Workplace Hubの次世代バージョンの開発を指揮。
入社前のキャリア
私は中国の大学でコンピュータサイエンスを専攻し、主にOSの研究に従事しました。卒業後は、大学で得た知識を活かせる場として、日系大手の電機メーカーに就職し、中国の研究開発拠点で、システムソフトウェア開発を担当していました。そして入社8年目に、本社に出向する機会を得て、デバイスソリューションの新規開発に携わることになりました。元々私は、新しいプロダクトやサービスの企画提案から手がけてみたいという想いをずっと抱いていました。しかし中国の拠点では、与えられた技術的な課題を解決するコンポーネントの開発が中心で、プロダクトやサービスの全体像が見えない中で仕事を進めることに物足りなさを覚えていたところでした。
本社では、企画段階から、最終的な製品に至るところまでの全般を見渡しながら、開発に関われるという部分にやりがいを感じながら、日本でのキャリアを重ねていきました。
コニカミノルタに感じた可能性
前職の本社には2年半ほど在籍しました。そこで新たなソリューションの開発に参加する機会を得たのですが、出向社員であったため、担える業務に制限があり最上流から関わることがなかなか難しい状況でした。私としては、ユーザーが抱えている問題に直に関わり、自分の持っている技術力で新しい価値を提供したいという思いが常にあり、次第に不足感を抱くようになりました。
そのような折、コニカミノルタで、まさにいま、全社を挙げて革新的なデジタルプラットフォームを創ろうとしているということを耳にし、コニカミノルタなら私のこの募る思いを実現できる場があるのではないかと興味を持ったのが転職をするきっかけでした。
新しいことに挑戦したいという強い意欲と、前職で培ったOS寄りのシステムソフトウェア開発、Webサービス寄りのバックエンドとフロントエンド開発の双方を経験し、ソフトウェアに関する豊富なスキルを習得していたことが採用に至ったのだと思います。
現在の活躍
入社後に配属されたのが、コニカミノルタが未来への変革の主として注力している、エッジIoTプラットフォーム「Workplace Hub(ワークプレイス ハブ)」の開発チームでした。そこで私はコードマスターに任命され、Workplace Hubのソースコードを解析し、改善策を提示するという役割を担うことになりました。これまで培ってきたソフトウェアのスキルを存分に活かせるポジションで、この業務を通してWorkplace Hubの構造を短期間のうちに理解することができ、新たな機能の企画・提案にも関われるようになりました。そして入社半年後には、Workplace Hubをさらに進化させるため、ソフトウェア全体のアーキテクチャーを考案する開発指揮を執るポジションに就くことになりました。このプラットフォーム開発は、コニカミノルタにとっても前例のない新たな挑戦です。私のようなキャリア採用で、入社間もない者でも「意欲」と「能力」があれば、短期間のうちにこうした裁量あるポジションを任せてもらえることに驚いたと同時に、決定したことをすぐに実行に移し、やりたいように開発を進めさせてもらえる環境にとても大きなやりがいを感じながら日々邁進しています。
今後の展望
いまちょうどWorkplace Hubの次のバージョンを検討しており、ソフトウェアアーキテクトとして、ユーザーにとって価値のある機能を実現するためにはどのような技術が必要なのかを考えているところです。このWorkplace Hubは、日本国内だけではなく世界各国のグローバル拠点と連携しながら開発を進めており、ヨーロッパなどのエンジニアチームと電話会議やチャットで議論をしながら問題解決を図っています。こうして世界中のエンジニアと関わりながら、ビッグプロジェクトの開発に挑めるのも、コニカミノルタならではの醍醐味だと感じています。今後はこのWorkplace Hubをさらに進化させ、たとえばいま手作業で行われているオフィスの煩雑な業務を、AIやRPAを駆使して自動化するなど、ワークスタイルそのものを変革してしまうようなものにしていきたいと考えています。
そして、ゆくゆくはソフトウェアアーキテクトを究めつつ、世の中の価値を変える画期的なサービスを自ら企画・提案し実現してみたいと思っています。
※内容はインタビュー当時のものです。