IoT/ICT事業特集Talent Profiling

0から1を創り出せる。
こんなチャンスはそうはない。

IoTサービスPF開発統括部 戦略推進部 担当部長吉田 明子

キャリアステップ

  • 2008年

    アメリカおよびドイツの大学院でコンピュータサイエンスを専攻。コンピュータグラフィックスの研究に従事し博士号を取得した後、日本の大手電機メーカーに入社。映像処理技術や視覚モデル構築の研究開発に従事。

  • 2013年

    社内での異動により製品開発にあたっての社外との技術折衝などを経験し、その後、ソフトウェア開発部長に就任。チームパフォーマンスを向上させるマネジメントにも力を振るう。

  • 2017年コニカミノルタ入社

    戦略推進部の担当部長として、ソフトウェア領域における新規事業開発を推進していくための体制整備を担当。社外のアライアンス先の発掘やパートナーシップ構築にも力を注ぐ。

入社前のキャリア

国内の大学でコンピュータサイエンスを専攻し、卒業後はアメリカの大学院で2年間学んだ後、ドイツのマックス・プランク研究所で視覚心理学をベースにしたコンピュータグラフィックスの研究にて博士号を取得しました。学位取得後、それまでソフトウェアの要素研究に関わってきたことから、そこで得た成果を基にハードウェアを組み合わせてリアルなモノづくりに関わってみたいと、日本の大手電機メーカーに入社しました。そこでは、大型映像機器の映像処理技術などの研究開発に携わった後、新型の液晶パネルモジュールの立ち上げプロジェクトに参画し、関連するデバイスメーカーの大手各社との技術折衝を担当しました。その経験を買われ、コンシューマ向けの最終製品を手掛ける事業本部に移り、製品開発にあたってのチップベンダやサービスプロバイダとの技術折衝や技術戦略の立案なども手がけました。最終的にはデジタルテレビのソフトウェア開発部長として、大規模なチームを率いて製品開発をリードする立場を務めていました。

コニカミノルタに感じた可能性

実は、いろいろな企業からスカウトのオファーをいただいていました。将来を見据えて何か新しい事業を起こさなければという危機意識を抱き、そのための人財を求めていると、どの企業からも言われました。しかしよくお話をうかがうと、本気で取り組もうとする姿勢が感じられず、いままで私が築いてきた資産を手放してまで挑戦したいとは、とても思えませんでした。コニカミノルタからオファーをもらった時も、最初は正直なところ「またか」と思いましたが、これまでとはまったく違って、会社の本気度が強く伝わってきました。新規事業のためだけに社外からユニークな人財をどんどん採用しているのはその一側面ですし、現在、社内は新規事業展開のための変革が本格的にスタートした段階で、混沌としつつもたまらなく面白い部分がたくさんある状況です。いまここに参画すれば、自分の手で新規事業創出を牽引することができると感じました。私の人生の中で、こんな場面に立ち会える機会などきっとそうはないと判断し、コニカミノルタへの入社を決意したのです。

現在の活躍

コニカミノルタはこれからIoTやAIなどのソフトウェア領域に注力し、そこから新たなビジネスを続々と生み出していきます。そこに向けて社内の新規事業に対する意識を醸成し、さらに新規事業につながる社外のさまざまな企業とのパートナーシップを築きながら社内の技術開発戦略を練ることが、いまの私のミッションです。部門のトップからは「何をやってもいい」と言われており(笑)、社内においては事業部サイドも巻き込んで、コニカミノルタが挑もうとしているプラットフォームビジネスについて意思統一を図るための議論を重ねたり、あるいは海外も含めてアライアンス先を調査し接触を試みるなど、自らアクションをどんどん起こしています。まだ定常状態にはなっておらず、まさに0を1にするフェーズに取り組んでいます。キャリア入社して数カ月の私のような者にも、筋の通った企画を提案して認められれば、驚くほど裁量が与えられ、自ら主導してやりたいことを実現できる。いまそこに、とても大きなモチベーションを感じています。

今後の展望

コニカミノルタは、本当に大きなポテンシャルを秘めた企業だと感じています。技術力の高さはもちろん、過去に創業事業のカメラやフィルムから撤退したように、未来を見て「事業を捨てる」ことを決断できています。それができる日本企業はそう多くなく、コニカミノルタの強みのひとつはそこにあると思います。経営側においても、新規事業を既存事業と同等に捉えず、丁寧に議論をし、本気で新規事業を育てていこうという信念がうかがえます。またそれが現場にも浸透しており、たとえ失敗しようといくらでも挑戦できる土壌があります。私もまず、コニカミノルタが新規事業を次々と創出できる体制を社内外と連携して築き上げ、そしてゆくゆくは自ら事業に関わり、新たなサービスやソリューションを世の中に送り出すことを担っていきたい。やはりそれがメーカーのいちばんの醍醐味ですし、コニカミノルタの従来のイメージを覆すような、そして社会を驚かせるようなものを、ぜひこの手で創り出したいと思っています。

※内容はインタビュー当時のものです。

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