ゆりの木様
全室個室、5フロア9ユニット、100床の介護老人保健施設。永仁会様では姉妹施設である入間老人ホーム様に続いて2施設目の導入となりました。ゆりの木様では、HitomeQ ケアサポートをスタッフ様全員が積極的に使いこなせるよう組織で工夫されており、今回はケアサポート導入前から活用までのいきさつを伺いました。
医療法人 永仁会 介護老人保健施設 ゆりの木
介護主任:渡辺 健二様
介護副主任:
2階:小磯 佑介様
3階:芳本 直幸様
4階:三ツ木 裕一様
5階:徳田 知子様
6階:林 由紀様
介護職員:
2階:安齋 勇貴様
5階:山口 広樹様
入所支援相談員:岡部 哲也様
※2019年10月時点の情報です。
「利用者様目線」を考えられる施設にしたい
介護老人保健施設「ゆりの木」の特長を教えてください
入所されている方々への生活リハビリや日々のアクテビティの充実度はもちろんのこと、医療体制を万全に整えている点も、この施設の特長です。敷地内に併設の医療機関があるため、必要な場合は速やかにバックアップが受けられ、高度医療にもつなげやすい環境です。利用者様もご家族も、スタッフにとっても心強い一面だと思います。
スタッフの皆さんがお仕事をするうえで大切にされていることを教えてください
施設長の「『利用者様目線』を考えられる施設にしたい」 という方針のもと、利用者様が日々生活を送るなかで、何を求めているか考えながら、日々業務に努めています。
プライバシーに配慮した映像通知で
現場は“不安”から“期待”へ
導入前の現場スタッフの皆さんの率直な感想をお聞かせください
導入前は起床・離床が映像で確認できる部分については「監視目的にならないか…」という不安な声ももちろんありましたが、一方で期待の声も多くありました。これまで訪室しなければわからなかったものが映像で飛び込んでくる、という点はやはり魅力に感じておりましたし、起床・離床のタイミングを映像で見れることは、利用者様の生活や行動のパターンを判断できる部分でもあるので、その後のケアや対策につなげやすくなると考えました。
また事故が起きた場合、従来では推測に頼るしかなかった部分をスタッフ間で拾い上げて追及し、対策を練ってきました。しかし、今後はエビデンス動画機能を利用することで原因を明確に提示することができ、ご家族様へも、わかりやすく状況をお伝えできるのではないかと期待を持ちました。
HitomeQ ケアサポート導入当時、スタッフの皆さんの反応はいかがでしたか?
導入前の方が不安は強かったかもしれません。しかし、事前にコニカミノルタが実施する研修をしっかり受けた上でのスタートだったので、初日から特に緊張することもなくシステムに慣れていったのを覚えています。当時、他のスタッフから反対意見がくるかもしれないと構えていましたが、実際にはその心配はなくスタッフ一同前向きに活用していくことができました。
より多くの利用者様をケア出来るようになった
HitomeQ ケアサポートの導入による変化を教えてください
ケアの面で言いますと、やはり従来のセンサーとの違いでしょうか。従来はベッドセンサーを活用していましたが画像で見れない分、訪室が必須でした。センサーが反応し、いざ訪室してみても9割は毛布がずれていたり、足がベッドからはみ出しているだけでしたが、やはり安全確認のために駆け付けざるを得ませんでした。
その点、このケアサポートなら映像をもとに「いまこのタイミングでお部屋へ行くべきかどうか」をその場で判断できるので、とても助けられています。
また、私たちスタッフの動きのロスが減ったと感じています。通知が来るのは、食事後の排泄のタイミングで重なることが多いのですが、従来の検知システムではコールが鳴った順に優先して駆け付けなければなりませんでした。時には、同じ利用者様のもとへ何度も訪室する分、他の利用者様を待たせてしまうこともしばしば。現在は、画像を見て優先順位をつけることで、利用者様ごと均等に時間をかけることが出来るようになったと思います。
ご家族様からはどのような声があがっていますか?
導入時からご家族様に繰り返し丁寧な説明を心掛けてきたこともあってか、ネガティブな印象ではなく、肯定的に受け止めていただけているようです。ケアサポートの機能である画像、映像で利用者様の前後の動向をしっかり把握し、職員の適切な処置につなげられるところは、やはり強みです。転倒リスクの高い利用者様のご家族も安心できると思います。実際にご家族様からも、率直に「すごいシステムですね!」という感想をいただくことが多く、お父様・お母様を預けているご家族様にとって安心できるシステムなのだと感じています。
現場スタッフの不安を取り除く工夫は、
リーダー発信の楽しい雰囲気づくり
リーダーの方々は、スタッフの皆さんの心理的不安を取り除くためにどんな工夫をされたのでしょうか?
難しく考えず、皆で前向きに使うための「ポジティブキャンペーン」というものを行いました。これは、姉妹法人永仁会で先に導入していた入間老人ホームでも行われていたものです。このキャンペーンのルールは、「(スマホが)鳴る→(画面を)見る→(状況を)判断」の3ステップだけ。あとはルールを縛ることなく、各自が使いやすいように使っていく、というものです。
ガチガチなルールを決めて「使わせる」という意識ではなく、「ぜひ使ってみて」という感覚で使い方を共有し、自分たちで考え工夫しながら使っていくことを1番に考えました。例えば余暇時間ができたときに、スタッフ間で一緒に練習してみたり、ちょっとしたメッセージを主任筆頭に流してみたり。まずはは少しでも興味を持ってもらえるように、ゲームのメッセージをまねてみたりするなど楽しく読める気楽なメッセージを積極的に送るところから始めていきました。
夜勤時間の使い方が変わり、精神面での負荷も軽減
導入後に時間の使い方が変わったことはありますか?
夜勤は特に時間の使い方が変わったと思います。夜勤者は各フロア一人体制で13時間見守らなければなりません。何かあった時に駆けつけるための体力に加え、他に頼れる人がいないという精神的負荷も大きいのですが、HitomeQ ケアサポートの導入によって「見て判断できる」ように変わった部分は、スタッフにとって体力的にも精神的にも大きな負担軽減になっています。
変わる時代、現場スタッフの意識の変化
HitomeQ ケアサポートを導入いただいてから半年が経過しました。今後どのようなことに期待されますか?
介護現場でICT化が進んでいく時代背景において、コニカミノルタはHitomeQ ケアサポートを通して、他のメーカーとは違うサービスの提案をしてくれていると思います。
製品は売りっぱなし、設置しても保守点検までのメーカーが多い中、システムのサポートだけでなくケアサポートから取得したデータを解析しフィードバック、今後の業務に活かすという、介護現場では見えなかった視点があるということを気づかせてくれました。
HitomeQ ケアサポートを導入したことで現場スタッフも、介護現場にもこうしたICT機器を取り入れていかなければならない時代に来ていることに、意識が少しずつ変わってきています。今後、我々が発見できないような視点の持ち方を提供してもらいながら二人三脚でより良いケアを利用者様へ提供していけたらと思っています。
HitomeQ ケアサポートに関するお問い合わせ
各種お問い合わせ、ショールームの見学、カタログのダウンロードをお申し込みいただけます。
※土・日・祝前後、年末年始等の期間は、回答までにお時間をいただく場合がございますので、あらかじめご了承ください