デザイナーズインタビュー
大切なのは“使う人の先を考える”こと
山嵜 萌
UX/UIやコンセプトデザインなどを担当
大学時代に“ユーザーに寄り添う”デザインに共感
私は大学時代、ユーザーが何を考えているかを想像するUX(ユーザーエクスペリエンス)や、その人たちの接点となるUI(ユーザーインターフェイス)デザインという仕事があることを初めて知ったんです。「単にきれいな形を追い求めるのではなく、ユーザーに寄り添う」というデザインのあり方に共感し、将来的に使う人のことを考えてデザインする仕事をしたいと考えるようになりました。
コニカミノルタはコピー機以外にも多くの事業を手掛けていて、ここならUXやUIデザインができるのではないか、またいろいろ新しいことに挑戦できるのではないかと感じ、入社を決めました。
携わってみたかったUX、UIデザインの開発に従事
念願かなって今、私はさまざまなUX、UIデザイン開発に携わっています。UXは「ユーザーがプロダクトやサービスを通して得られる経験」を指す言葉だと考えています。いろいろな解釈がありますが、私は「どんなものにしたら、ユーザーの生活や業務がより良くなるか」と俯瞰して、プロダクトやサービスの全体像を形作っていくのがUXデザイナーの役割だと考えて、仕事に臨んでいます。
一方でUIデザインは、UXよりも専門的な部分に踏み込んでいく感覚ですね。使いやすさを想像しながら、機能の配置やフローなどの操作性を考え、画面のレイアウトや配色などのユーザーが触れる部分を突き詰めてデザインします。
「相手は何に困っているのか?」を考える日々
直近で携わっているのは、ガス監視システムのUI、UX開発です。ユーザーのニーズに沿って、システムをより使いやすいものにデザインする役割を担っています。BtoBの仕事は、ユーザーの求めていることを理解するために、その分野の知識が必要になります。それを勉強することも欠かせませんが、「ユーザーがどんなことに困っているか」と想像力を働かせることも大切にして、日々の業務に取り組んでいます。
この業務を通じて、事業部と一緒にビジネスの形を考えることや、展示会の販促物を制作することにも携わりました。幅広いシーンでデザイン的な考え方が役に立てるということを現場で実感することができました。
細部まで気を配ることがクオリティを保つ秘訣
私がデザインの仕事をする上で大事にしているのは、「細部で気を抜かないこと」です。BtoBのアプリの制作現場では「限られた人しか使わないものだから」と、細部までデザインを詰め切らずに後になってその部分が課題になることがあるんです。 だからこそ、私は早い段階で理想形を描きながら、そこに向けて妥協をしないよう意識しています。そうすることで、ユーザーの満足度を高めることに繋がると思うし、私自身のやりがいにも繋がっています。
相手の期待値を越える仕事をするために
この先の目標として、何か大きなことを成し遂げようという野望めいたものはなく、目の前のユーザーの満足や笑顔をつくれるように、一つひとつの仕事に全力を尽くしていきたいです。
相手の要望をそのまま受け止めるだけでなく、「それで本当にいいのか」「実はここまでやりたいんじゃないのか」と想像し、先を見据えた提案する。そうすると、「たしかにそれも必要だよね」と気づいてもらえることがあります。そんな風に、相手の期待値を越えるような仕事を、これからも積み重ねていきたいなと思います。
Award
製品情報
OFF TIMEオフは海外旅行で仕事脳をリセット
国内も好きですが、海外の方が刺激が多いです。言葉もわからないし、真新しい情報にあふれているので、それだけで頭がいっぱいになるから、仕事脳をリセットできるんです(笑)。
職場は就業時間や休みのタイミングを調整しやすく、自分で仕事のスタイルもコントロールできるので、気持ちよく仕事ができています。
Designer's Profile
Mei Yamasaki
武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業
2012年に新卒採用で入社
入社後、プロフェッショナルプリンティング領域、オフィスプロダクト領域にてUX/UIのデザインを担当。2017年からは新規領域でガス監視システムのUX/UIの開発、計測機器領域でBtoBアプリの刷新などを行っている。