デザイナーズインタビュー

製品の枠を超えたトータルデザインへの挑戦

池田 万寿巳

Masumi Ikeda

  • システム情報科学部情報アーキテクチャ学科卒
  • インターンシップを経て2008年に新卒採用で入社

フルカラー複合機 bizhub C3850

複合機(MFP)とは、複写機、プリンター、スキャナー、ファクシミリなど複数の機能を一つにまとめた製品です。bizhub(ビズハブ) C3850は、世界各国の小規模店舗やSOHOから大規模オフィスまで、さまざまな環境で使用されている、A4対応カラー複合機です。

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幅広いお客様にご利用いただくために

私はMFPのUI(User Interface)デザインを担当しています。
学生の頃から、コンシューマー向けの製品だけではなく、ビジネスの場で使われる製品のUIに興味がありました。MFPの担当として、「使い勝手」に重点を置き、お客様がMFPをどのように使われているのか、を考えデザインしています。

MFPのお客様は非常に幅が広く、それぞれ使い方も異なります。ほぼコピーやプリント利用のみ方がいたり、FAX機能をとても頻繁に利用する方もいたり。「ボタンが少なくシンプルな画面がいい」という方もいる一方で、「1つの画面に情報を集約し効率的に使いたい」という方もいるため、どこに照準を合わせるかが重要になります。
“これでいい”と思ってデザインしても、実際に使っていただくと“思っていた動きと違う”ということはよくあります。チームのメンバーと一緒に、毎回試行錯誤を繰り返しています。

コンセプトは「INFO-Palette」。好きな絵の具の色を置くようにカスタマイズを

bizhub C3850は、現行のbizhubシリーズで実現している「INFO-Palette(インフォパレット)」コンセプトを継承しデザインしています。黒が基調の本体前面に、操作パネルをユーザーとの最初の接点と考え、白い板状のモチーフを用いて象徴的に配置しています。
操作画面では、画家の持つパレットをVI(Visual Identity)の要素としてデザインに取り入れています。それぞれの機能を絵の具に見立てて、お客様自身が好きな絵の具の色を置いていくように、MFPを自由にカスタマイズしていただきたいという想いを込めています。

またbizhub C3850では、ユーザビリティをさらに高めるために、マルチタッチを採用しています。マルチタッチは、スマートフォンなどでは当たり前になっていますが、今までのMFPでは考えられない操作でした。開発部からの「取り組んでいきたい」という声にデザインセンターも応えて、一緒にチャレンジしました。最初はスムーズに動かず苦戦しましたが、徐々に機能アップしていき、無事に搭載することができました。今ではA3機とA4機の両方で実現しています。

「INFO-Palette」コンセプトは、外観だけではなく、操作画面、さらには関連するアプリケーションまで、トータルで展開しているコンセプトです。お客様に、様々なサービスを継ぎ目がなくご利用いただくことを目指し、スマートフォンアプリやオンラインマニュアル、クラウドサービスに対しても同じコンセプトのもと、チームで一丸となってデザインしています。

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製品情報

仕事の活力源はサーフィン

休日は主にサーフィンをしています。2年ほど前からはじめて、ハマってしまいました。サーフィンのボードも自分でデザインしています。自分の考えたデザインのボードに乗るとテンションも上がります。ぶつけた時は、とても凹みますが(笑)。 八王子にある会社の寮に住んでいましたが、現在は鵠沼海岸に引っ越し、湘南の海でサーフィンをしています。
夏場は朝4~5時に起きて、サーフィンをしてから会社に来る日もあります。そうすると頭がスッキリして仕事ができます。仕事にも生活にもメリハリをつけることができるので、これからもサーフィンは続けていきます!