東京令和館 中野様
2020年4月1日の東京令和館 中野の開所に合わせて、特別養護老人ホーム100床、グループホーム18床、都市型軽費老人ホーム9床、ショートステイ12床の3フロア計139床の全床にご導入いただきました。
今回は運用から1年が経過したところで、施設長の松永様と介護課長の涌井様に導入のきっかけから運用までをお話を伺いました。
社会福祉法人東京武尊会 東京令和館 中野
施設長
松永 謙一 様(左)
介護課長
涌井 友樹 様(右)
※2021年3月時点の情報です。
「スタッフの業務効率化」と「入居者様の状況把握」を
両立できるHitomeQ ケアサポート
HitomeQ ケアサポートをご導入いただいたきっかけを教えてください
松永様
当施設の開所に向けて情報収集する中で、HitomeQ ケアサポートに出会いました。当初私たちはこういったICTについて興味はあったものの、あまり詳しいわけではありませんでしたが、検討の一つとしてHitomeQのデモンストレーションを見たことがきっかけです。
HitomeQには、大きく2つの魅力がありました。
1つ目は、やはり居室の映像が入居者様のプライバシーに配慮した形ではっきり見られるということです。同法人の別施設ではシルエットセンサーなどだったので、 HitomeQの ”映像が鮮明に見られる” という点が非常に新しく感じたのを覚えています。
実はHitomeQの検討を始める前までは、他社のベッドセンサーの導入を予定していましたが、もともと従来のマットからの起き上がり等を検知するものは使ってきましたし、スタッフの効率化に繋げるのは正直難しいと考えていました。
その点HitomeQは、映像が見られることで入居者様の状態を把握するだけでなくスタッフの負担削減に繋げられます。これなら両立が可能だと思いました。映像が見られるのは入居者様の行動があった通知の時だけなので、プライバシーに最大限配慮できることも大切なポイントですね。
2つ目は転倒のエビデンス動画です。これは実際にかなり使っております。従来お部屋は密室だったので、転倒があった際にもなかなか対策を打つことが難しく、報告の際もどうしても想定の部分が入らざるを得ませんでした。
今は、入居者様の転倒の再発防止対策として活用していて、実際に転倒の報告が上がってきたときに、動画をスタッフと一緒に確認することでケアの教育もできています。またご家族への説明も、相談員が動画を見ながら具体的に事故状況を説明できるので、ご家族との信頼関係の構築にも役立っています。
今回、弊社の提供するネットワークカメラMOBOTIX(屋外・屋内共用部ネットワークカメラ)も併せて導入いただきましたが、その経緯を教えてください
松永様
もともと当施設の設計段階から、入居者様だけでなくスタッフも守りたいという考えがあり、共用部に他社のカメラの設置が予定されていました。しかし、屋内だけでなく屋外のカメラも併せて設置したいというのと、HitomeQ ケアサポートと連携できるという点でMOBOTIXの同時導入を決めました。居室はプライバシーに配慮したHitomeQ ケアサポートが、屋外と屋内共用部はMOBOTIXが見守ってくれているという状況です。
実際にスタッフが共用部でけがをしたことがありましたが、MOBOTIXの映像を見て、正確に状況を確認することが出来ました。 この時も改めて映像によるエビデンスの大切さを知りましたし、コニカさんには色々なこと含めて相談できる安心感がありますね。
映像でお部屋を確認できる安心感
導入の前後では、どのようなことを感じられましたか
涌井様
導入前は、私も含めて使いこなせるかなと少し不安はありました。でも、導入時の研修のおかげでスタッフの中での戸惑いは少なかったと思います。実際に運用し始めてから、通知への対応や入居者様の特徴に合わせた通知設定など少しの慣れは必要でしたが、徐々に入居者様の状態に合わせて通知設定を変更できるようになり、スタッフ間でも運用方法が根付いていきました。
導入してから最初に思ったのはやはり動画を見られることの安心感でしょうか。通知が来て、動画を見ると「あ、ご自分でトイレに向かっているから今は訪室しなくても大丈夫」という判断が出来たり、入居者様の状態変化に伴いお部屋の中に手すりを付けた方がいましたが、通知のときに映像を確認したら手すりをしっかり使ってくれていたのがわかって、嬉しかったですね。
夜間で居室が暗くても入居者様の動きがはっきり映っていて、シルエットではなく映像で見られるのは良かったと強く思いました。今まではとにかく入居者様のお部屋の状態がわからなかったので不安でしたが、映像だと少し入居者様の表情までわかるので、安心感は大きいですね。
※HitomeQ ケアサポートの通知は、ご希望に応じて映像をシルエットに調整可能です
使ってみて分かった"ICTは難しくない"
従来のケアと変わったところはありますか
涌井様
精神的に慌てることが減ったと思います。もちろん入居者様の状態によって、急いで駆け付ける場合もありますが、通知が来るとお部屋での状況が分かるので、入居者様の特徴に合わせて優先順位をつけ、落ち着いて対応することが出来るようになりました。
当初不安に思っていたICTが使いこなせるのかという点ですが、使ってみたらわかるのですが操作が想像以上に簡単でした。基本は2つのボタンを押すだけ。普通のスマートフォンを使うよりも簡単だと思います。ICTというと、「使いにくい」「わかりにくい」という印象が先行しがちですが、使ってみると意外と簡単なんだなと感じました。
介護未経験の方々もスタッフとして入っていただいていますが、皆さんスマートフォンの操作に関しては、すんなり入っていきますので、ケアの教育に専念できていますね。
予想以上の効果だったスタッフ間連携の効率化
お気に入りの機能はありますか?
涌井様
日々の運用の面で言いますと、施設内の情報連携が便利ですね。ケアのために業務時はスタッフが一人一つスマートフォンを持ちますので、内線として活用しています。管理者はログイン状況で誰が出勤しているかが分かりますし、以前はスタッフに連絡事項を伝えるにも、施設内を探しに行ったり、館内放送をかけなければなりませんでしたが、今は直接本人が持っているスマートフォンに電話して繋がるので、施設内部の連携にとても役立っています。
管理・運用に必要不可欠な保守・サポートが心強い
運用・管理面で良かったことがあれば教えてください
松永様
こういったシステム運用で不安になる点として保守・サポートが挙げられると思いますが、これが正直なところ想定以上によかったです。
導入からの1年になりますが、こちらが気づく前に「○○号室のケアコールに不具合が起きてます」などサポートのほうから電話をもらえるのでその点は助かっています。もし何か不具合があったときは、ケアコールも見守りもスマートフォンも一括でコニカさんに連絡すればよいので、そういった面でもスタッフの負担が少ないです。
目指す介護は、"エビデンスに基づいた自立支援"
今後についてHitomeQに期待されることをお願いします
松井様
データの蓄積によるAIの活用に期待しています。まだ先の話かもしれませんが、入居者様一人一人の状況を予測してアラートする機能(例えばこの人は今日転倒リスクが高い)が進むと、より安心安全な環境・品質の高いケアを入居者様に提供できるので良いと思います。
昨今介護分野で科学的なエビデンスを使うということが様々な場面で言われておりますが、我々もやはりエビデンスを持った介護というのを進めていきたいと考えています。エビデンスをもって自立支援化を全面的にサポートしていく、そんな施設を目指しています。
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