ケアホームちどり様

100部屋からなる特別養護老人ホーム。プライバシーを保ちながら入居者の様子を映像で確認でき、離れた場所からでもコミュニケーションできる点に魅力を感じケアサポートシステム(旧ケアサポートソリューション)を導入いただきました。

社会福祉法人 晋栄福祉会 理事長
濵田 和則様(中央右)
ケアホームちどり 副施設長
牧野 香織様(右)
生活相談員
早瀬 健一様(左)
介護スタッフ
ウィウィック・コリファー様(中央左)
※2019年1月時点の情報です。

発想の転換が必要

施設開設準備当時、高齢者施設では様々な事故や事件が相次いでおり、より一層、プライバシーを保ちながら入居者の安心・安全を守っていくことが求められていました。見えない場所で事故が発生したときの対策を検討するのは、施設にとって大きな負荷となります。
何かあった際に映像で入居者の様子が分かり、離れた場所からでもコミュニケーションを実現できるICT機器を導入し、安心・安全で効率的に介護していくことへの発想の転換が必要と考えていました。しかし、入居者をセンシングするICT機器は数多くあるものの、プライバシーを保ちながら映像まで見えるICT機器は数社しかありませんでした。コニカミノルタは厚生労働省の「介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業」に採択されていたので、安心感につながりました。

映像から病院に受診しなくて良いと判断できた

ケアサポートシステム導入前までは、お部屋の扉を開けて初めて、倒れている入居者を発見する状況でした。発見後に、頭部を打ったのか、他の場所を打ったのかは分からず、念のため受診していました。受診して結果的に何も問題が無かったというケースもありました。
導入後は、転倒・転落映像を見て転倒ではなく、尻もちをついたり、床に寝そべった状態だったことが分かり、病院に受診しなくて良いとの判断が可能になりました。病院への往復、診察への付き添いが不要となりました。また、転倒・転落映像を見て、あと一歩で壁か家具にたどり着ければ未然に防げることが分かり、ベッドの位置を変更して適切な予防対策が取れました。

外国人スタッフにも使いやすい

私たちの法人では10年ほど前から、経済連携協定(EPA)に基づく外国人介護福祉士及び介護福祉士候補生、また、日本の介護福祉士養成校に通う留学生及びその卒業生も受け入れています。現在、ケアホームちどりではインドネシア、フィリピン出身等の10数名のスタッフを雇用しています。ケアサポートシステムは映像から一目で状況を判断できます。そのため、外国人スタッフであっても言葉の壁を意識しなくて済みます。導入教育も丁寧に行っていただき不安はありませんでした。
日本人スタッフもそうですが、緊張するとうまく言葉で説明できないこともあります。映像を活用することで、ご家族に的確に経緯を説明でき納得いただけるためクレームはありません。ケアサポートシステムの無い世界には戻れないですし、周囲に自慢できるICT機器です。

働きやすい環境づくりとスタッフ採用への貢献

これまで事故が発生すると、介護スタッフは直接的に自分の介護が原因でなくても責任を感じたり、事故状況を確認されることで問い詰められているように感じたり、心理的な負担になることもありました。映像が残っていることで、再発防止策の検討が容易になり勤務のストレスが減っています。上司としても個別に行っていた介護スタッフへのフォローも減らせて助かっています。
意外な効果として、ケアサポートシステムを導入する別の新設施設でのスタッフ採用が順調に行えていることがあります。最近のスタッフはこういったICT機器を活用した介護に興味を持っているようです。10年くらいの介護を経験しているベテランスタッフが応募してきてくれるのはメリットですね。ケアサポートシステムが施設経営にも良い影響を与えてくれています。