Members Talk
新人社員 × 先輩社員
コニカミノルタの実習はどうだった?
今どんな仕事をしているの?ワークスタイルは?
2021~2022年に入社した3名の新人社員が
メンターも務める先輩社員とともに語り合いました。
話を聞いた方々
喜多美友
2021年入社
ヘルスケア:UIデザイン
清水有紀奈
2022年入社
デジタルワークプレイス、センシング:UIデザイン
北村唯
2022年入社
カスタマーエクスペリエンスデザイン:サービスデザイン
野村朗子
2014年キャリア入社
プロフェッショナルプリント、デジタルワークプレイス:UIデザイン
目次
●学生時代、学んでいたこと
●コニカミノルタのデザイン実習
●入社を決めたポイント
●年間課題を通じて成長を実感
●プロジェクトの一員として
●自分にベストなワークスタイル
●手をあげれば、挑戦できる
●私が大切にしていること
●「やりがい」と、将来目指したいこと
1:実習から入社まで
●学生時代、学んでいたこと
“幅広い分野でデザインを学びました”
北村さん:
インテリア、UI/UXを中心に、プロダクト、エディトリアル、メディアアート、映像、グラフィックなど複数の領域に渡るデザインを学んでいました。興味があったのは、ある技術や現象をもとに新しい表現をつくって、それに触れた人がどう反応するかということ。みんな当たり前に知っていることなのに、ちょっと工夫すると今までとはまるで違って見えるものをつくりたいと思っていました。
清水さん:
北村さんと同じで大学では専攻が限定されておらず、グラフィック、プロダクト、インテリア、情報、サービスなど幅広い分野でデザイン思考をベースに学びました。研究室に配属後は地域系のプロジェクトに参加する機会もありました。
喜多さん:
私はグラフィックデザイン専攻で、ストップモーションアニメなどの映像作品をたくさんつくっていました。絵を描いてアニメにするのではなく、何万枚も写真を撮ってそれをアニメ化する。そういうちょっと手間のかかることをやっていました。UI/UXとはまるで縁のない学生時代でしたね。
野村さん:
最近の新人社員のみなさん、すごいなと思います。私が新人社員の頃はデザインといえば「モノ、形、色」がメイン。今は学生時代にサービスデザインを学んでいる人が多くて、「ちょっとアイデアを出してみて」っていうとすぐに対応できるので頼もしいです。
●コニカミノルタのデザイン実習
“採用につながらなくても何かしらの学びがある仕組み”
北村さん:
数社のデザイン実習に参加して、スケジュールの組み方や学生とのコミュニケーションの取り方、どういう視点でアドバイスをいただけるかなど、会社ごとの違いを見ていました。コニカミノルタの実習は他社と違って、採用につながらなくても何かしらの学びがある仕組みになっていて、学生に対する誠実な姿勢を感じました。
清水さん:
大学の学びでデザインはモノだけじゃないと感じて、UI系を扱う企業の実習を中心に参加しました。コニカミノルタは、事前の説明会で入社後どのようにスキルを磨けるかという話をされていて、「ひとつに絞らず色々やりたいけれど、軸となるスキルを持っていたい」という自分の想いと合致して、デザイナーとしてどういう風に成長できるかイメージできたことが参加の決め手になりました。
喜多さん:
私が実習に参加した年は東京オリンピック開催が近かったせいか、多くの企業が実習課題として外国人観光客向けサービスを設定していました。ところがコニカミノルタは、訪問看護師のためのUIがテーマ。これは実際の業務に近い内容だと思いました。全く知らない分野についてリサーチしながらデザインに取り組むのが楽しかったです。北村さんも言われていたように、時間をかけて丁寧にフィードバックしてくれる姿勢に好感を持ちました。
●入社を決めたポイント
“「デザインとじっくり向き合える」というキーワード”
北村さん:
やっぱり、企業姿勢に好感を持ったというのが大きいです。実習後、採用の選考に進めるかどうかのメールの他に、参加した全員にフィードバックのメールも来る。ひとりひとりを大切にしているところに共感しました。
清水さん:
自分の軸を持ちつつも、様々な領域のデザインに取り組めると思ったからですね。実習に参加する前はコニカミノルタに対して堅いイメージを持っていましたが、実際は違っていました。
喜多さん:
就活では広告代理店や他のメーカーも視野に入れていましたが、「デザインとじっくり向き合える」というキーワードを明確に出している会社はコニカミノルタだけだったので決めました。
2:はたらき方のいま
●年間課題を通じて成長を実感
“どうやって課題を解決していくのかを理論的に捉えられるようになりました。”
野村さん:
コニカミノルタでは、新入社員ひとりひとりに年間課題を設定しています。先輩社員がメンターとしてサポートしながら、実務の現場にもプロジェクトの一員として参加してもらう。私は今、清水さんのメンターとしてサポートしています。
前の会社の新人研修というと、入社後の数ヶ月間研修を受けて、後は現場で実際に仕事をしながら学んでいく。そんなイメージを持っていたので、じっくり育てるコニカミノルタの研修は他とは違いますね。
喜多さん:
私の年間課題は「病院向けサービスの先行検討&UIデザイン」。1年間の研修で、プロセスを立てて物事を考えられるようになりました。サービスデザインは「こういう困りごとがあるからこれをつくる」という視点が大切ですが、学生時代はそこが薄かった。最初にユーザーの背景を知った上で、どうやって問題を解決していくのかを理論的に捉えられるようになりました。
北村さん:
私は今、CXD(カスタマーエクスペリエンスデザイン)モデルを構築するプロジェクトで調査や議論に参加しながら、CXDグループのロゴ制作も担当しています。加えて、新人年間課題として「共創チームを支援するオンラインツールの検討」に取り組んでいます。1年間の中で何をすべきかという取捨選択が難しい。その判断力が身につくテーマだなと思っています。
清水さん:
私は、メインテーマで工場のシステム、ダッシュボードのUI/UX改善。サブテーマでセンシング事業のUIデザインをやっています。
他の部署や工場の現場の人と一緒に進めていく仕事で、先日、工場を訪問して現場の人に直接、私がつくったものを説明する機会がありました。入社して数ヶ月なのに!と、かなり緊張しましたが良い経験になりました。
野村さん:
清水さんは人と関わることや現場を見ることに興味があると言っていたので、「まだ早いのでは?」という声もありましたが、チャレンジしてもらいました。清水さんが自分の言葉で伝えることに意味があると思うんです。とはいえいきなり丸投げするのではなく、日々相談を受けたり、本番を想定したプレゼンにアドバイスをしたり、事前のサポートは行いました。
●プロジェクトの一員として
“すぐに全部変えるのではなく、今使っている方にも配慮しながら”
喜多さん:
今担当しているヘルスケア領域の仕事には、医師向け・患者向けのアプリサービスやX線画像診断ソフトのUIデザインがあります。過去につくられた製品やアプリを自分で触ってみると、どう操作すればいいのかよくわからないものがある。この操作に慣れているお医者様は大勢いますが、私たちより若い世代の人は「操作が難しいから…」と、使われなくなるかもしれない。だからと言って全部変えるのではなく、今使っている方にも配慮しながら問題を解決できればと思って取り組んでいます。
野村さん:
入社2年目に入って、去年とやっていることが変わった、心構えが変わったとかありますか?
喜多さん:
仕事を進めるスピード感が3倍速ぐらいにアップしました。入社直後はアプリをつくるソフトの使い方も知らなかったんですよ(笑)。まだ作業スピードは遅い気がしますが、ペアを組んでいる先輩社員と役割分担しながら進めています。
ヘルスケア領域は聞きなれない医療用語が多く、用語がわからないと画面上のボタンが何のためにあるか理解できないので、毎朝、業務に関係する本を読んだり、医療系の学会やセミナーに参加したり、自分なりの勉強も続けています。
●自分にベストなワークスタイル
“仕事の状況や生活スタイルに合わせて、出社とリモートワークを使い分けています”
清水さん:
就活はフルリモートだったので、入社したら雰囲気や人の感じを知るために週2回ぐらいはオフィスに出社したいと思っていました。でもいまはリモートワークって良い!に変わりました。仕事の状況や生活スタイルに合わせて出社とリモートワークを使い分けています。
北村さん:
入社前に想像していた以上に、みなさんリモートワークを活用していますね。オンラインで会うだけだと気づきにくいですが、実は東京にいない人、二つの拠点を持っている人、いろいろなスタイルを自分で選択できる。リモートワークだと集中しやすい環境で作業ができるのは魅力的ですが、オンラインのコミュニケーションに馴染むための努力は必要だと感じます。
喜多さん
私生活とのバランスを保ちながら業務が行えるので快適です。家に一人でいると、他のみなさんがどんなふうに仕事して、どういうスピード感で取り組むのかわからないので、入社直後はリモートワークが心配でしたけど、研修期間はメンターさんが定期的に連絡を取ってくださったし、私がしていることを他のみなさんにも共有してくださったので不安が解消されました。
3:これから、デザイナーとして
●手をあげれば、挑戦できる
“良い意味でのギャップがありました”
北村さん:
一般的なデザイナーというとIllustratorを使うとか、そういうイメージを持っていました。いま担当している業務は体系設計とか抽象的なテーマなので、デザイナーというイメージにギャップはありましたね。ただ、違う分野がやりたいならプラネタリウムなどインテリア系もあるし、希望すれば挑戦することもできるよとうかがっています。
清水さん:
コニカミノルタのデザインセンターは、一度配属が決まったらずっとその仕事しかできないわけじゃないと聞いているので、いろいろやってみたいことに挑戦できる環境だと思います。
喜多さん:
私は逆に、これからずっとアプリの画面とかUI/UXをやっていくのかなと思って入社したので、良い意味でのギャップがありました。今、文字をつくる仕事もやっていて、それは学生時代に勉強したことが生かせています。担当する領域以外にも、こういうのが好き、これがやりたいとアピールすれば仕事をまかせてもらえるんだとびっくりしました。
●私が大切にしていること
“使う人にとってうれしいものになっているかどうか”
北村さん:
できることではなくて、やりたい気持ちにアプローチするというのは大学時代から思っていることですね。使う人主体で考えると「これができる」ではなく、「これがしたい」というモチベーションを生み出すところを目指したいです。
清水さん:
使う人にとってうれしいものになっているかどうかを大切にしたいです。使う人の視点の大切さというのは大学時代から言われていたことですが、社会に出て現場の人の声を聞いて、よりリアリティを持って受け止められるようになりました。ネガティブな声があったとしても、その裏側にある気持ちを考えられるようになりたいですね。
喜多さん:
自分がつくったものを見て、ちょっと元気になったり、癒されたり、前向きな気持ちになってほしいと思っています。UIをつくるときも同じ。使う人の視点はもちろん大切ですが、自分自身がパッと見たときの直感、これかわいいな、嫌だな、そういう印象も大切にしていきたいです。
●「やりがい」と、将来目指したいこと
“使った人の体験はガラッと変わっているような”
清水さん:
仕事はデザイナーですって言うといまだに洋服をつくるの?と訊かれることがあるのはもどかしいですが、「デザイン」の幅が広くなっているのは感じます。やっぱり、いちばんのやりがいは自分の手がけたものに対して感想やフィードバックがあることかな。将来は学生時代から興味を持っていた地域振興、イベントとか、そういうところで、今まで身につけてきたスキルを生かしていきたいです。
北村さん:
インタラクションが好きで、何かをしたら何かが返ってくることに興味があります。思っていた通りの反応でも、予想外の反応でも面白い。抽象的ですが1人では完結しないことに興味があって、人とでも機械とでもいいんですけど、インタラクションをテーマに何かやってみたいなと思います。
喜多さん:
今はまだUI画面の一部担当ですが、いつかは私がUIデザインしたアプリだよって言える仕事をまかせてもらえるようになりたいです。ちょっとずついいものを更新して、ある日気づいたら便利で使いやすいものに変わっていた。ほとんどの人が変わったとは思っていないのに、使った人の体験はガラッと変わっているような、そんなデザインをしたいなと思います
野村さん:
これからのみなさんの活躍が楽しみですね。一緒に頑張りましょう。(終)