デザイナーズインタビュー
意識するのは「顧客のメリットはなにか」ということ
田中 真季
GUIデザインやブランディングなどを担当
画面上の操作性を追究するGUIデザインに惹かれて
パソコンやスマートフォンなどを直感的に操作できるように、画面上でのボタンの位置どりや案内の表現のしかたなどを考えていくことを、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)デザインといいます。前職で携帯端末画面のデザインを担当し、ユーザーにとっての使いやすさを追究するこの分野に興味をもちました。そうした中、当時としてはめずらしく、GUIデザイナーの募集をコニカミノルタがしているのを見つけて応募し、2015年に入社しました。

ユーザーに使ってもらい、気づきを改良につなげる
入社時から担当しているのが、介護施設スタッフの業務効率化に貢献する「ケアサポートソリューション」関連のデザインです。このシステムには、施設利用者の異変や求めなどをスタッフに知らせるためのスマホアプリがありますが、外国人や高齢者のスタッフも増えていることから、だれもが理解できるアイコンで通知するようにしました。
改善点を得るためにスタッフの方々に試用していただくユーザーテストも重ねてきました。たとえば、通知用アプリと生活記録用アプリを別々にしたのは、ユーザーテストなどの成果から実装に至ったアイデアです。

介護への見方を変えるため新ブランドの立ち上げに貢献
最近、力を入れているのは、いま紹介したソリューションの新ブランド化です。コニカミノルタは、一人一人が自立して生きられる世界を共に創っていくことをコンセプトに、「HitomeQ」というブランドを立ち上げました。私はブランドロゴのディレクションなどを担当しています。多くの方にブランドを認知してもらうことが、介護に対する新たな見方をもたらすことになる。社会課題の解決に携われるのは、自分にとってよい経験です。
製品の完成は、フォローの始まりでもある
「顧客にとってのメリットはなにか」を考えて、提案をおこなう。これが、デザイナーの役割のひとつだと考えています。完成した製品やソリューションについても、「使い心地はどうだろうか」「ブランドをどのように成長させていくべきか」といったことを考えること、つまり「その後」もフォローしていくことが、顧客のメリットにつながるのだと思っています。これからも、さまざまな顧客にお会いさせていただき、たくさんの声を聴いていきたいと思います。

企画から携われるという仕事の魅力
デザイナーとしての仕事の範囲は、事業の目的や内容によって本当にさまざまです。なかでも私は、企画から携われる仕事に、とくにやりがいを感じますね。社員どうしのワークショップから新規事業の企画がスタートすることもあります。そうした場でのファシリテート能力をはじめ、自分のスキルを高めていって、顧客に利益をもたらすソリューションをこれからも生み出していければと思います。
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思考をリセットするためにも、オフの時間は仕事のことをあまり考えないようにしています。散歩をして別のことを考えたりもします。お寺などの「御朱印集め」もやっていますよ。僧侶さんが御朱印帳にさらさら手書きしてくれるのを見ていると、心が洗われます。
Designer's Profile
Maki Tanaka
成安造形大学デザイン学科映像専攻卒業
2015年にキャリア採用入社
入社後、QOLソリューション事業のほか、センシング事業にも携わり、GUIデザインやソリューションサービスのブランド化などに携わっている。