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電子ディスプレイの光計測に関する標準化活動で
国際電気標準会議の「IEC 1906賞」を受賞
2022年11月10日
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大幸 利充、以下 コニカミノルタ)の研究開発者が、電子ディスプレイの光計測に関する標準化活動の功績を評価され、電気・電子技術分野の国際規格制定を担う機関である国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)より「IEC 1906賞」を受賞しました。同賞は電子・電気技術の標準化及びその関連活動に大きく貢献した人に贈られるもので、今年は全世界で233名、うち日本では36名が受賞しました。
【 受賞者と受賞テーマ 】
コニカミノルタ株式会社
センシング事業本部
LD&CA事業部 開発部 商品開発グループ
山田 正之 (写真右)
受賞テーマ:
In recognition for his contribution as Project Leader to the deveropment of IEC TR 62977-1-31:2021:Electoric displays-Part 1-31:Generic-Practical Information on the use of light measuring devices. (電子ディスプレイ用光計測機器の使用に関するテクニカルレポート「IEC TR 62977-1-31」の制定にプロジェクトリーダーとして貢献)
【 功績の概要 】
コニカミノルタは、テレビやスマートフォンなどの開発・生産においてディスプレイの色を測定するために使用される計測機器のリーディングカンパニーです。今回の受賞につながったテクニカルレポートは、お客様に計測機器の性能をより深く理解し、適切な計測機器を選択していただくための情報提供を目的として、計測機器の特性が測定結果にどのように影響するかなどの実用的な情報を整理しています。このたびの受賞は山田がプロジェクトリーダーとして世界各国の専門家と議論を重ね、「IEC TR 62977-1-31」の制定に大きく貢献したことが評価されたものです。コニカミノルタはこれからも光計測に関する測定・評価の標準化に取り組むとともに、お客様へのより分かりやすい情報提供に注力し、さらなる事業拡大につなげていきます。
【 コニカミノルタのディスプレイ光計測機器 】
■ディスプレイカラーアナライザー「CA-410」
テクニカルレポート「IEC TR 62977-1-31」に関連するコニカミノルタのディスプレイ光計測機器です。ディスプレイの色を高速かつ正確に測定します。独自の光学技術と高性能なセンサー回路技術により超低輝度から高輝度まで広範囲を高い精度で測定可能であることが特長で、有機ELディスプレイなど超低輝度の測定が求められるHDR*ディスプレイの正確な評価と調整に寄与します。
*HDR:High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称。HDRディスプレイは従来よりも広い明るさの幅を表示できる技術で、明るい部分と暗い部分をより自然に表現することが可能。
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