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非球面プラスチックレンズとプラネタリウムMS-10が
国立科学博物館による未来技術遺産に登録
2021年9月13日
コニカミノルタ株式会社(以下コニカミノルタ)は、「コンパクトディスク用非球面プラスチックレンズ」および「ミノルタプラネタリウム MS-10」が、国立科学博物館より重要科学技術史資料(以下、未来技術遺産)に登録されたことをお知らせします。
コニカミノルタ製品はこれまでに、2013年に「さくら天然色フィルム」、2020年に「ミノルタα-7000」が未来技術遺産に登録されています。
コンパクトディスク用非球面プラスチックレンズについて
コニカミノルタの前身の1社である小西六写真工業株式会社は、世界初のコンパクトディスク用超高精度非球面プラスチックレンズを開発し、1984年に実用化しました。先進的な光学技術、微細加工技術を結集した本レンズは、形状精度0.1ミクロン以下の高精度と、他に類をみない独特の両面非球面形状により、わずか一枚でコンパクトディスクのピックアップ用対物レンズに要求される高性能を実現した画期的な製品です。その後、この技術はDVDやブルーレイディスクにも応用され、光ディスク産業の創出・成長を支える基本となった基幹部品技術としての重要性が高く評価されて今回の登録となりました。
ミノルタプラネタリウム MS-10について
MS-10は、ミノルタカメラ株式会社のプラネタリウム部門(現:コニカミノルタプラネタリウム株式会社)が初めて量産品として開発したプラネタリウムで、6等星まで、約5000個の星を投映することができます。合計58台が生産されたうち、1966年に山口県山陽町(現:山陽小野田市)に設置された1号機が現存する最も古い機器で、現在も「山陽小野田市青年の家」で稼働中です。
特に明るい星は特殊なマイクロレンズで増光し、星の色や当時としては画期的だった星の瞬きまで再現しており、感性に訴えるような演出が可能です。この度は、当時の技術や天体教育を示すものとして登録が決定されました。
コニカミノルタでは、光学技術、微細加工技術をコア技術として今も深化させ続けるとともに、画像解析などのその他のコア技術やデジタルテクノロジーとの融合により、「見えないもののみえる化」で新しい価値創造を継続していきます。
未来技術遺産について
国立科学博物館が実施している登録制度で、次世代に継承していくうえで重要な意義を持つ資料や、国民生活・社会・経済・文化のあり方に顕著な影響を与えた資料の保存と活用を図ることが目的です。2008年に第1回登録製品が選定されて以来、毎年一回選定されています。
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