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最新の知見に基づいた「黄疸計 JM-105」推奨使用法が
日本新生児黄疸管理研究会によって公表されました
新生児医療に無くてはならない存在に
2021年6月4日
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)の「黄疸計 JM-105」の使用法が、日本新生児黄疸管理研究会(代表幹事:森岡一朗)により、「黄疸計JM-105の推奨使用法」として最新の知見に基づいてまとめられました。
日本新生児黄疸管理研究会は、新生児医療の向上を計ることを目的とし、新生児黄疸の診療と研究に関する日本で唯一の専門医による組織です。
公式URL:http://square.umin.ac.jp/sinseiji-oudan/index.html
医療の専門研究会において特定メーカーの機器の使用方法がまとめられたことは、コニカミノルタの「黄疸計 JM-105」(2012年発売)が新生児黄疸スクリーニング機として広く普及し、日本の新生児医療に貢献し続けていると改めて認められたものと考えております。
【コニカミノルタの黄疸計について】
コニカミノルタの黄疸計は、新生児黄疸を採血することなく、胸や額に機器を当てるだけで測定できるハンディタイプの医療機器です。1980年に経皮式のビリルビン*1測定器として世界で初めて発売されました。採血せずに検査を何度も行えることから国内外で注目を浴び、現在では国内のほぼ全ての分娩を行う産科・産院、周産期病院で使用されています。
新生児黄疸とは、新生児が生後数日の間に肌の色が黄色くなる現象で、ほとんどの新生児に見られ、通常は生後1~2週間で消えてしまいます。しかし、黄疸症状が強くなり病的な状態になった場合は、黄疸の原因であるビリルビンが脳障害を引き起こす可能性があるため、早期に治療を行う必要があります。この新生児の病的黄疸を早期発見するためのスクリーニング検査に、黄疸計が使用されています。
【黄疸計開発の経緯】
かつて、新生児黄疸の採血検査は全新生児に対して行われていました。新生児医療に携わる医師から黄疸計の開発を要望されたコニカミノルタ(当時ミノルタ)の技術者は、新生児が採血のために穿刺されて激しく泣いている検査の様子を見て、「一刻も早く子供たちが泣かずに検査を受けられるようにしたい」という使命感のもと、早速開発にとりかかりました。自社の秀でた光学技術を用いて黄疸計の測定原理を開発し、1977年の着手から約3年という短期間で第一号機の商品化に至りました。
第一号機開発以降、新生児黄疸管理の専門医と協働して多数の臨床研究を進め、黄疸計を使った管理手法を確立しました。第二号機を発売した1992年時点では国内の約70%、第三号機を発売した2001年時点には100%に迫る病院・診療所への普及が実現され、黄疸計の測定値を「ミノルタ値*2」と呼びならわされるほど新生児医療に無くてはならない存在となりました。2012年には現行機種である「黄疸計 JM-105」を発売し、今日に至るまで日本新生児黄疸管理研究会とともに、より良い黄疸管理の知見の検討・啓発を続けています。
コニカミノルタは、今後も社会のニーズに合致した革新的なソリューションの提供に努め、質の高い医療と人々のQOL向上に寄与していきます。
*1:血液中の赤血球(ヘモグロビン)が分解するときにできる黄色い色素で、通常は肝臓で代謝される。
*2:現場では、現在でも当時の社名「ミノルタ」が使われている
「黄疸計 JM-105」 認証番号 225AABZX00063000
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