ニュースリリース
印刷工程の生産性最大化と高品質を実現するB2サイズHS-UVインクジェット印刷機
「AccurioJet 30000」を発売
コニカミノルタ株式会社(本社 : 東京都千代田区、社長 : 大幸 利充、以下コニカミノルタ)は、B2サイズHS-UVインクジェット印刷機 「AccurioJet （アキュリオジェット）30000」 を今年度上期内に世界各国で順次発売予定です。
「AccurioJet 30000」は、2016年の発売以来、市場から高く評価され、累計350台以上を販売したAccurioJet KM-1/KM-1eシリーズの後継機です。
コニカミノルタは、印刷工程の生産性最大化と印刷に携わるプロフェッショナルが認める高い品質の実現を通じ、印刷の価値向上による印刷会社のビジネス拡大とプロセスの改善を目指します。
１．B2サイズHS-UVインクジェット機を2機種のラインナップに
2024年にドイツ デュッセルドルフで開催された世界最大規模の印刷・メディア産業展「drupa(ドルッパ) 2024」では、コニカミノルタのデジタル印刷機のフラッグシップとしてAccurioJet 60000を初出展し、好評を得ました。B2サイズHS-UVインクジェット印刷機にAccurioJet 60000とAccurioJet 30000の2機種のラインナップを揃え、印刷会社のニーズに応じた機種選択を可能にすることで、アナログ印刷からデジタル印刷への本格的な移行を加速させていきます。
２．AccurioJet 30000の提供する価値
AccurioJet 30000は、AccurioJet KM-1/KM-1eシリーズで市場から高評価を得た独自のHS-UVインクを踏襲しつつ、生産性を向上する新機能を搭載することで、以下の３つの価値を提供します。
・印刷工程全体の生産性最大化
・印刷に携わるプロフェッショナルが認める高品質
・印刷会社の労働環境の改善
２－１．印刷工程全体の生産性最大化
AccurioJet 30000は、RIP※1時間を削減する新規機能を搭載し、処理負荷の高いデータでも中断せずに印刷できます。また、Pre-RIP機能の活用により、印刷ジョブのRIPを前日の夜間や隙間時間などに実施しておくことで、印刷時の待機時間がなくなり、生産性を低下させません。さらに、独自のHS-UVインクの採用により、一般的な水系インクジェットとは異なり、インクの乾燥工程が不要です。ダウンタイムのない自動両面印刷や後加工へのスムーズな移行を可能とします。
AccurioJet 30000は印刷工程全体の生産性を向上し、大量の小ロットジョブや短納期のジョブにも効率的に対応します。
２－２．印刷に携わるプロフェッショナルが認める高品質
AccurioJet 30000は、AccurioJet KM-1/KM-1eで高い評価を得ている当社独自のHS-UVインクによるDot Freeze Technology※2を採用しています。水系インクジェットに比べ、ドット形状のゆがみや色滲みを大幅に軽減できます。さまざまな印刷用紙に、特別なプレコートなしで直接印刷できるため、印刷媒体表面の面質、風合いを損なわずに、光沢や凹凸がある用紙やプラスチックメディア等にも印刷が可能です。また、HS-UVインクジェットでは熱定着や乾燥工程がないため、紙の波打ちやカールなどが発生しません。
さらに、従来機で高評価であったHDモードも搭載しています。粒状性やツヤ感などの表現力を増すことで、人物の肌や陶器などの滑らかさをリアルに再現します。
AccurioJet 30000は、印刷に携わるプロフェッショナルが認める高品質を追求し、印刷会社にとっての顧客満足度と信頼を高めます。
２－３．印刷会社の労働環境改善
AccurioJet 30000は、検査の負荷を軽減し、品質を高めるQuality Inspection Unitを新たに搭載しました。従来、目視による非常に細かいスジや汚れの検査は、相当な時間と技術を要するため、オペレーターの負担が大きく、またオペレーターによって精度が異なる課題もありました。Quality Inspection Unitにより、印刷中に自動で精度の高い全数検査を行うことで、検査工程の手間と時間を大幅に削減することを可能とします。
また、独自の顧客サポートソリューションDr. KM-1は、印刷機の状態をリモートで分析し、プロアクティブなメンテナンスにより、常に安定したコンディションを維持し、現場での時間効率を最大化します。
AccurioJet 30000は、熟練した技術や経験を持たないオペレーターでも快適な作業を可能とする各種支援機能により、印刷会社の労働環境を改善します。
【プロフェッショナルプリント事業本部長 中嶋 清次のコメント】
コニカミノルタのプロフェッショナルプリント事業本部では、"デジタル印刷の力で、よりよいコミュニケーションと社会を実現する"を事業のパーパス、存在意義として掲げています。印刷業界が抱える、印刷物の大量生産・大量廃棄に伴う環境負荷への対応、デジタル化・スキルレス化・労働環境の改善など印刷会社の持続性への対応、印刷物によるブランディング価値向上の提案力強化等の課題に対し、商業印刷からラベル、加飾、パッケージ印刷、捺染まで、幅広い事業領域をカバーする高品質なデジタル印刷機器とソフトウェアをご提供することで、印刷の価値を高め、印刷会社のビジネス拡大を図ります。
コニカミノルタは常に、印刷会社に寄り添い、お客様の経営課題や工程改善を実現していくパートナーとして、常にお客様とともにありたいと考えています。
※1：Raster Image Processor. 画像やフォントなどの印刷データをソフトウェア上で印刷に適した形式に変換するデータ処理。
※2：インク吐出時に要求される低粘度とメディアへの着弾時に要求される高粘度を両立させた当社独自技術。
プリントヘッドノズルからの吐出時は高速での印字ができるよう流動性の高いインクとして機能し、印刷用紙などのメディアに接触後は急激な温度変化により、流動性の低いゲル状に変化する。直後にLED-UVで硬化させることで、様々なメディアに高い品質での印刷を可能とする。
ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更（生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など）されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。