ニュースリリース

印刷工程の自動化・省力化を推進するデジタルカラー印刷システム
「AccurioPress C14010シリーズ」を発売
品質調整・検品、メディア検知、色管理の機能拡張により生産性を向上

2025年1月27日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大幸 利充、以下 コニカミノルタ)は、デジタル印刷システムのカラー最上位機種の新製品「AccurioPress (アキュリオ プレス) C14010/C14010S」と「AccurioPress C12010/C12010S」(4機種合わせて、以下「AccurioPress C14010シリーズ」)を今春に発売予定です。
「AccurioPress C14010シリーズ」は、ハイボリューム領域向けのデジタルカラー印刷システムであるAccurioPress C14000シリーズの後継機にあたります。印刷工程の自動化・省力化を推進し、印刷会社の生産性を高め、より創造力の高い業務にシフトすることを可能にします。

本シリーズを2025年2月19日から21日まで東京・池袋サンシャインシティで開催される印刷メディアビジネスの総合イベント「page2025」に出展いたします。

コニカミノルタは、事業を通じて「働きがい向上および企業活性化」「気候変動への対応」「有限な資源の有効利用」などの5つのマテリアリティ(重要課題)に取り組んでいます。印刷業界の大きな課題である、熟練工不足、小ロット印刷需要の増加、環境負荷低減などに対し、独自の技術とノウハウによる自動化、省力化、顧客へ寄り添うサポート力で解決していきます。当社の強化事業の一つであるプロフェッショナルプリント事業は、大量印刷を前提としたアナログ印刷から、版を必要としないデジタル印刷システムへの置き換えを推進することで、印刷物の価値向上とサステナブルな印刷業界の実現を目指します。

AccurioPress C14010外観

【 「AccurioPress C14010シリーズ」が提供する価値 】

1.印刷工程の自動化で省力化とスキルレスを提供

前シリーズのAccurioPress C14000シリーズが持つ印刷工程の自動化機能に3つの最新テクノロジーを追加し、さらに強化しました。

◆色、表裏調整や検品のワークフローを改善する自動化ユニット

「1つめは「インテリジェントクオリティーオプティマイザー(IQ-601)」と「紙面検査ユニット(AI-101)」で構成される自動化ユニットです。いずれも本体に標準装備です。

IQ-601は経験と習熟度が求められる色や濃度と見当位置の調整、人的操作ミスやロスによる廃棄や仕事のやり直しなどを、独自の技術で自動化したユニットです。従来のインテリジェントクオリティーオプティマイザーIQ-501に可動式の分光測色計を内蔵することにより、外部測色計による手作業を必要とせず、高精度なプロファイルを作成することができます。また新規開発したインテリジェントカラーコントロールにより、印刷時に13色のパラメータを監視することでハーフトーン(色味)の安定性を向上させることが可能となります。
紙面検査ユニットのAI-101はマニュアルによる基準画像作成をすることなく、RIP※1後のデータによる自動検品を可能とします。熟練技術が必要な検品準備工程を省略することで、専門スキルの有無に関わらず、検品作業のワークフローを改善させることができます。

◆省力化とスキルレスを実現するメディアセンサー

2つめは、オプションの「インテリジェントメディアセンサー(IM-104, IM-105)」です。IM-104ではオペレーターが印刷に使用する用紙を設定する際に、紙を一枚通すことにより自動的に用紙の重さと種類を判定します。従来のメディアセンサーに水分量や紙抵抗、剛度のセンサーと新しいAIアルゴリズムを追加したことにより、調整が難しい定着温度、定着エアー分離風量の最適値を自動設定でき、省力化とスキルレスを実現できます。また、IM-104およびIM-105はIQ-601と連携することで用紙断裁のバラつきを判定し、画像補正で表裏ズレを防止することも可能となります。

◆自動化を加速させる統合カラーマネジメント

3つめは、「統合カラーマネジメント(AccurioPro ColorManager)」※2です。複雑な色の品質管理、調整作業を自動化することにより、スキルレスで、より誰でも簡単に行えるカラーマネジメント機能を提供します。検査ユニットIQ-601を活用したプロファイル作成や色検証のチャートを多彩な種類から選択できます。これにより、印刷会社の既存のワークフローに適したカラーマネジメントの自動化を提案いたします。

「AccurioPress C14010シリーズ」は、その先進的な自動化機能により、人の介在を必要としないワークフローを増やし、かつ印刷時間の最大化に貢献することで、印刷事業者に顧客である印刷発注者への新たなビジネス提案の時間を生み出し、事業者と発注者双方のビジネス拡大に貢献します。

2.白色トナーの搭載による表現力を拡大

AccrioPress14010SおよびAccrioPress12010Sは隠ぺい性※3が高い白色トナーを搭載することにより、色紙などに白色で印字、装飾するなど表現力の拡大を実現させました。また、白色トナーで下引きすることで色紙やクリアメディアへのフルカラー印刷時の高精細なグラデーションの表現が可能となります。さらに白色トナー使用時でも最大120枚/分の高速出力で、ハイボリュームの印刷出力に対応します。

白色トナーによる下引き効果の説明

3.気候変動への対応と有限な資源の有効利用に貢献

AccurioPress C14010シリーズは、強化された自動検品機能やメディアセンサーにより印刷工程の生産性を向上することで、必要となる資材やエネルギーの使用量を最小化し、有限な資源の有効利用に貢献します。

【 「AccurioPress C14010シリーズ」の主な仕様 】

AccurioPress C14010/S AccurioPress C12010/S
生産性 A4サイズ 140 ページ/分 120 ページ/分
A3サイズ 80 ページ/分 69 ページ/分
出力解像度 3,600dpi相当x2,400 dpi
用紙対応力 対応用紙坪量 52~450g/m2
長尺紙印刷 1,300mm (片面印刷)、 900mm (自動両面印刷)
自動化機能 インテリジェントクオリティーオプティマイザー標準搭載
自動検品標準搭載
色調と表裏見当の自動補正、及びリアルタイム監視・調整
本体サイズ W1,151×D932×H1,620 mm
本体質量 647kg

【 お客様のお問い合わせ先 】

コニカミノルタジャパン株式会社 お客様相談室 TEL : 0120-805-039

※1:Raster Image Processorの略
※2:初期1年目無償ライセンスが本体標準同梱。2年目以降は有償。
※3:トナー層による下地の色を覆い隠す性質

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