コニカミノルタ株式会社
代表執行役社長 兼 CEO　大幸 利充

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

2024年は、為替の変動、国内での利上げ、世界の景況の変化などの経済的な影響や各国の政治体制変化の影響を受けながら、グローバルな企業経営に変化が求められる年でした。

2025年は、DX推進と言われている「データ活用×AI活用」が、業務の生産性向上を強力な勢いで推し進めると見ています。さらに、DX推進で付加価値を創出できるかどうかの違いが、企業間格差を拡大させていくでしょう。また、世界各地で政治の変動が起きておりそれが世界経済、当社事業を取り巻く環境にどう影響するのかを的確に把握することもますます重要になります。敏感に変化を察知するアンテナと迅速な対応力が企業に一層求められることになります。

当社にとって、2025年は高収益企業への回帰を掲げた中期経営計画の最終年度となり、利益のV字回復と株主様への配当の再開を果たすと同時に、成長基盤を確立する年にしてまいります。各事業の収益を確実に積み上げることに加え、2026年度以降の次の中計期間での成果出しも見据えて、成長の芽を厳しく見極めた上で、成長を推進いたします。

今後の当社の成長を支えていくうえで最も大切なのは、人財と技術です。これらを育て活用していくことで、2025年度を起点として、本格的な成長に向けた歩みを進めていきます。

本年も皆さま方のご健康とご多幸を心からお祈りいたしますとともに、当社グループに対しましても、なお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。