コニカミノルタ株式会社（本社：東京都千代田区、社長：大幸 利充、以下　コニカミノルタ）は、プロフェッショナルプリント事業が提供するデザイン解析サービス「EXplainable感性^®」（以下　EX感性）の開発部門による「AIと脳科学を融合させたブランドアイデンティティ解析技術」が、IoTとAI分野で注目されている国際学会「IoT-AI 2024」の「AI-based prediction models -Marketing（マーケティングにおけるAI利活用）」において最優秀論文賞を受賞したことをお知らせいたします。

IoT-AIとは、Internet of Things (IoT) と人工知能 (AI) の融合・応用領域に関する国際会議で、AIの基礎研究から社会実装まで、幅広いトピックを扱っています。
このたび「IoT-AI 2024」における研究発表の中から、最も革新的で影響力のある研究として「EX感性」のバージョンアップのために検討中の技術が選出されました。審査委員からは以下の主旨のコメントが寄せられています。「論文で提示されているアイデアは、学術的な深さと実務への応用可能性を高い次元で両立させている点が特に評価されます。今後実証することで、従来は多大なコストをかけ、主観的に検討されてきたブランドアイデンティティをAIで抽出することができます。その結果、ブランドが新しい変更を行うかどうかを決定する際の良い選別メカニズムになり得るでしょう。」

コニカミノルタの「EX感性」は感性脳工学と当社独自の画像解析を融合した技術により、デザインに対する人の感性を見える化し、定量的に解析するオンラインサービスです。パッケージ・販促物などの紙媒体、店舗・展示会などの空間デザイン、Webや動画媒体などのデザインを購買活動につながるよう最適化します。すでに150社以上の消費財メーカー、印刷会社、デザイン会社などに導入されています。

今回の論文内容をEX感性に実装していくことで、顧客企業のマーケティング活動に提供するサービスの価値がさらに拡大します。例えば、あるブランドと競合他社のブランドイメージに関する膨大なデータをAIにより学習させた結果と、そのブランドの製品パッケージが持つ特徴を定量的に分析した結果を組み合わせることで、他社ブランドとのイメージに関する差異を数値で可視化することができます。それらを活用することで、狙いとするブランドイメージ醸成のための、より効果的なパッケージデザインを実現することが可能となります。