ニュースリリース
抗がん剤治療による脱毛抑制を目的とした
「頭皮冷却システム DigniCap Delta®」を日本で初めて販売開始患者さんのQOL向上と医療現場の負担軽減に貢献
2024年8月7日
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大幸 利充、以下 コニカミノルタ)は、頭皮冷却システムのパイオニアである医療機器メーカーDignitana(本社:スウェーデン、CEO:Fredrik Jonsson)が開発・製造する「頭皮冷却システム DigniCap Delta(ディグニキャップ デルタ)」の販売を開始しました。
「DigniCap Delta」は、抗がん剤治療に伴う脱毛を抑制する医療機器として既に欧米などで導入が進んでいます。脱毛抑制効果に加え、冷却部の装着に伴う患者さん及び医療従事者の負担を軽減する特長を有しています。コニカミノルタは日本で唯一「DigniCap Delta」を販売できる独占代理店であり、国内販売は今回が初めてとなります。
コニカミノルタは、ヘルスケア事業を通じてマテリアリティ(重要課題)の一つに掲げる「健康で質の高い生活の実現」に取り組んでいます。ラインアップに「DigniCap Delta」を加え、長く培ってきた事業基盤を活用して普及促進を図ることで、患者さんのQOL(Quality of life:生活の質)向上や医療現場の負担軽減に貢献します。
【 DigniCap Deltaが提供する価値 】
1. 脱毛抑制で患者さんの心理的負担を軽減
抗がん剤を投与する化学療法は、がんに対する有効な治療法の一つです。一方で、副作用として吐き気や嘔吐、白血球の減少、脱毛などを引き起こすことがあります。薬の投与で抑えられる副作用もありますが、脱毛への対応は他の副作用と比較して対応が遅れており、外見にも変化を及ぼすため、患者さんには大きな心理的負担がかかります。「DigniCap Delta」はその脱毛への対応を目的とする医療機器です。
化学療法による脱毛は、血流によって運ばれる抗がん剤が毛母細胞(毛をつくるもとになる細胞)にダメージを与えることで起こると考えられています。「DigniCap Delta」は、抗がん剤の投与中およびその前後の時間帯に、患者さんの頭部へ装着し、頭皮を冷却します。これにより、血流を低下させることに加え、毛母細胞の代謝活性を低減させることで毛母細胞への抗がん剤到達量を減少させ、脱毛抑制効果を発揮します。脱毛の抑制は、化学療法を受ける患者さんの心理的負担を軽減し、QOLの向上に貢献します。
2.頭部を包み込む独自方式で優れた冷却性能と装着感を実現
従来の頭皮冷却システムは、成形したシリコンキャップを頭部に装着する方式が主流です。この方式では、患者さんの頭のサイズや形状によっては頭皮とシリコンキャップの間に隙間ができ、その部分の冷却効果が弱くなるという課題がありました。
「DigniCap Delta」は患者さんの頭のサイズや形状に合わせて冷却部を装着することができるラップ方式を採用しています。ラップ方式は頭部と冷却部の密着性を高くすることができ、優れた冷却性能を発揮するだけでなく、装着に伴う患者さんの痛みや締めつけ感を配慮した設計になっています。
また、ラップ方式の「DigniCap Delta」は医療従事者一人で装着が可能で、シリコンキャップ方式に比べ装着にかかる医療従事者の負担を軽減します。
※参考動画(Dignitana):https://www.youtube.com/watch?v=Nmpl1HPr57Y
【 DigniCap Deltaの主な仕様 】
本体サイズ | 38 (W)×51(D)×92(H)cm |
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本体質量 | 65kg |
電気的定格 | 100-240VAC, 50/60Hz, 20A |
【 お客様のお問い合わせ先 】
コニカミノルタ株式会社 ヘルスケア事業本部
dignicap_info@konicaminolta.com
・「DigniCap Delta」は「頭皮冷却システム DigniCap Delta」(製造販売承認番号:第30500BZX00301000号)の呼称です。
・「DigniCap Delta」はDignitana社の登録商標です(国際登録番号:第1486221号)。
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