ニュースリリース
SBTイニシアチブから「ネットゼロ目標」の認定を取得
科学的根拠に基づく「1.5℃水準」の温室効果ガス排出削減を加速
2024年7月30日
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大幸 利充、以下 コニカミノルタ)は、国際的なイニシアチブである「Science Based Targets(SBT)イニシアチブ」より、自社の気候変動に対する中長期的なビジョンについて「ネットゼロ目標」の認定を取得しました。
SBTイニシアチブは、パリ協定※1の目標達成を支援する組織として、CDP、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)の4団体が2015年に共同で設立しました。世界の平均気温の上昇を1.5度に抑えるという目標の達成に向けて、企業に対して科学的知見と整合した目標(Science-based targets)を設定することを支援、認定しています。
現在、世界1031社がSBTネットゼロ目標の認定を受けており、このうち、日本ではコニカミノルタを含む45社が認定されています※2。
【 SBTイニシアチブに認定された目標 】
ネットゼロ目標 | 2050 年度までに、バリューチェーン全体で温室効果ガス排出量をネットゼロにする。 (スコープ1※3、スコープ2※4、スコープ3※5の温室効果ガス排出量を2018 年度比で90%削減。残余排出量は中和化※6。) |
短期(Near-Term)目標 (1.5℃水準) |
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コニカミノルタは、2017年にSBTイニシアチブから「気温上昇を2℃に抑えるための科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出削減目標」として自社の目標の承認を受けていました。この度の認定取得において、最新のSBTiネットゼロ基準(the Science Based Targets initiative (SBTi) Net-Zero Standard)へ適合し、かつ1.5℃の排出経路に沿った目標への更新を完了しました。
コニカミノルタは、「新しい価値の創造」という経営理念のもと、全ての事業プロセスでの環境負荷低減の取り組みを企業としての成長と両立させ、社会的にも経済的にも新たな価値を創造していくことを環境経営の柱としています。
2009年には長期環境ビジョン「エコビジョン2050」を策定し、以来、「気候変動への対応」ではライフサイクル全体のCO2排出量削減に取り組み、着実に削減実績を積みあげてきました。近年は、再生エネルギーの導入にも注力しており、海外複合機生産拠点の全拠点で使用電力の100%が再生可能エネルギー由来となっています。
また2025年には、排出量を上回るCO2削減貢献量を顧客やサプライヤーとの協業で創出する、「カーボンマイナス」の達成を目指しています。各事業が育ててきたコア技術を、AI活用と事業領域を跨ぐ技術融合により強化し、ワークフロー、サプライチェーンの変革によるエネルギー・CO2削減の貢献度を高め、社会に必要とされる企業となるための事業創出を進めます。
お客さまへの約束「Giving Shape to Ideas」のもと、コニカミノルタは地球規模での環境課題解決に向けて、あらゆるステークホルダーと共に環境負荷低減に取り組んでいくことで、気候変動などの環境課題の解決に貢献し、共創価値の拡大を推進していきます。
※1: 国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択された、全ての国・地域が参加する温室効果ガス排出削減に向けた国際枠組み
※2: 2024年7月25日現在
※3: スコープ1, 燃料の使用などを通じて企業が「直接排出」する排出量
※4: スコープ2, 他社から供給された電気、熱、蒸気を使用した事による「間接排出」の排出量
※5: スコープ3, スコープ1・2以外の、原料調達・物流・製品使用などバリューチェーンで発生する自社の事業活動に関連した排出量
※6: 1.5℃排出経路に沿った削減取り組みでも、なお削減しきれない排出量(残余排出量)を、バリューチェーンの外で森林由来吸収や炭素除去技術等を活用して「中和(Neutralization)」すること
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