ニュースリリース

再生プラスチック利用を社外製品にも展開
NECプラットフォームズのWi-Fiルータ「Aterm」外装部品に

2024年5月9日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大幸 利充、以下 コニカミノルタ)は、循環型社会に貢献する再生プラスチックの活用に積極的に取り組んでいます。この度、自社のアップグレードリサイクルのノウハウを活用し、NECプラットフォームズ株式会社(以下 NECプラットフォームズ)との共同開発により、使用済みPCガロンボトル由来の再生プラスチックを同社製品である家庭用Wi-Fiルータ「Aterm(エーターム)」の外装部品へ供用開始しました。

【「有限な資源の有効利用」への取り組み】

コニカミノルタは、事業を通じて「有限な資源の有効利用」などの5つのマテリアリティ(重要課題)に取り組む中、製品に投入する資源の量を削減するだけでなく、使用する資源を再生材料などの循環資源に積極的に切り替えていくことで、地球資源使用量を2050年までに2019年比で90%以上削減を目指しています。同時に、自社のノウハウや技術を社外へ展開して循環資源活用を促進することで、地球資源削減への貢献量を最大化する目標も設定しています。
そのための具体的な取り組みの一つとして、一般消費市場で使用済みとなったプラスチック材料を、より高い機能が要求される複合機の部品に使用するため、アップグレードリサイクルの技術開発を積極的に進め多くの製品に活用を広げています。さらに、より多くの企業との連携を加速して環境負荷低減の拡大に挑み、ビジネスモデルと連動した資源循環の構築を進めています。

【「Aterm」用再生ポリカーボネートの共同開発について】

NECプラットフォームズの家庭用Wi-Fiルータの新製品「Aterm WX5400T6」では、外装プラスチックの約40%※1に使用済みガロンボトル由来の再生ポリカーボネートが採用されています。ルータの外装部品には難燃性と強度が必要であるため、コニカミノルタとNECプラットフォームズは、これらの機能を付加したアップグレードリサイクル材を開発し、製品への搭載を実現させました。

【コニカミノルタ製品における再生プラスチックの使用】

コニカミノルタは、使用済みペットボトルおよびポリカーボネート製ガロンボトルを複合機の外装材に、また、使用済み遊技機から回収したABS樹脂を内装材にリサイクルするために、強度や難燃性、成形容易性を向上させる技術開発に取り組んできました。2019年度に発売した製品では、材料技術と加工技術をさらに進化させ、PCR比率※2を約70%まで高めた再生PC/PETを外装材に、95%以上に高めた再生ABS樹脂を内装材に採用しています。これにより、再生プラスチックの使用は本体総樹脂量の重量比で約35%まで高めました。

また、ポリエチレン製ミルクボトルを複合機用のトナーボトルにリサイクルしています。牛乳の臭いや品質悪化につながる有機不純物を取り除く洗浄技術を開発し、メキシコとマレーシアで量産体制を確立しました。トナー容器の原材料におけるPCR比率は40%にまで高めることに成功しており、一部の製品で100%を達成しています。

【Atermの概要】

採用製品名 Aterm WX5400T6
販売開始日 2024年5月16日
製品に関する情報 NECのWi-Fiルータ製品情報サイト
Aterm Station
https://www.aterm.jp/New Window

Aterm WX5400T6 製品紹介ページ
https://www.aterm.jp/product/atermstation/product/warpstar/wx5400t6/New Window

コニカミノルタは、多くの企業との連携を加速してさらなる環境負荷低減に挑み、循環型社会の形成と事業の創出を両立させてまいります。

【 お客様のお問い合わせ先 】

コニカミノルタ株式会社 化成品事業部
E-mail: matelier@konicaminolta.com

※1 質量比
※2 PCR(post-consumer recycle)比率:再生プラスチック中で使用される市中回収プラスチックの割合
※ Atermは、NECプラットフォームズ株式会社の登録商標です。
※ Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの商標または登録商標です。
※ その他、記載の会社名、製品名、サービス名などは該当する各社の商標または登録商標です。

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