ニュースリリース

電子写真プロセス技術分野への多大な貢献で
2023年「Chester F. Carlson Award」受賞

2023年6月15日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大幸 利充、以下 コニカミノルタ)は、 国際的な画像学会であるSociety for Imaging Science and Technology (IS&T)から2023年「Chester F. Carlson Award」を、社員の峯岸 なつ子が41歳で授与されたことをお知らせします。

IS&TのCarlson Awardは、電子写真方式の考案者であるChester F. Carlsonの名前を冠した世界的に栄誉ある賞で、毎年、電子写真の科学または技術において優れた業績のあった者1名に与えられます。

【受賞者とその業績】

コニカミノルタ株式会社 技術開発本部 先進コア技術センター
峯岸 なつ子(工学博士)
「電子写真プロセス技術分野への多大な貢献」

【業績の内容】

峯岸は、2005年にコニカミノルタに入社以来、デジタル印刷システムの現像プロセス、特にトナーの物理的な挙動に対して研究を続けてきました。コニカミノルタのデジタル印刷システムでは、印刷されずに機内に残されたトナーの性能低下を防止する技術によって、高速で安定した連続高画質印刷を実現しています。機内にトナーが残留することは、余白部分の多い印刷では避けられない現象で、トナー品質の低下につながります。峯岸は、トナーの品質を帯電量という観点で研究し、機内でトナーをリフレッシュさせるメカニズムを明らかにしました。
その後、自らもポスターのデザイン画を制作する芸術的素養と、心理物理学の知見を活かして、コニカミノルタの「EXplainable感性®(EX感性)」の研究チームに2021年から参加しています。EX感性は、最先端の感性脳工学と画像処理技術を利用した、購買活動につながる最適なデザイン制作を支援するクラウドサービスで、パッケージ、ポスター、ウェブサイトなどあらゆるデザインについて、見た人が受ける印象を色、レイアウト、文字フォントなどの要素を数値化することで表します。
峯岸は、2016年にIS&Tに入会し積極的に活動を進めていましたが、近年はEX感性というIS&Tとしては新たな分野を取り入れており、「感性科学と芸術を融合させて電子写真の世界を育てる」という観点で次世代の電子写真の発展への貢献が大きく期待されています。また、2021年7月からは、IS&TのTokyo-Japan Chapter President (東京・日本支部長)として、学会をリードする役割も担っています。

関連リンク

ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更(生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など)されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。