ニュースリリース
がんやアルツハイマーなどの克服の鍵となる“分子レベルの診断”を
最新のゲノム、イメージング、AI技術の融合により実現
最先端の「見える化技術」をもって個別化医療をグローバルに牽引
プレシジョン・メディシン(個別化医療)分野の国内新会社を設立
2018年9月26日
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長 兼 CEO:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、コニカミノルタグループが保有する最先端の「見える化技術」を融合し、プレシジョン・メディシン(個別化医療)を実現する新しいサービスのグローバル展開に取り組んでいます。この度、新会社「コニカミノルタプレシジョンメディシンジャパン株式会社」を設立、2018年10月1日より事業を開始し、日本で本格的なサービスを製薬企業、アカデミア、医療機関に向けて提供を始めます。
コニカミノルタは個別化医療の実現を通して、個人の体質を遺伝子やたんぱく質など分子レベルで判別して精密に層別化(グループ化)することで、早期診断で早期に治療方針を決め、適切な投薬・治療を可能にすることで、患者の身体、また医療費への負担軽減に貢献してまいります。
新会社設立の狙い
コニカミノルタは、2017年度より推進している中期経営計画「SHINKA 2019」において、「課題提起型デジタルカンパニー」を目指すべき姿として掲げ、人間社会の進化に貢献する高付加価値なビジネスモデルを確立し、中長期的な成長の実現を目指しています。
コニカミノルタは昨年、米国で遺伝子診断ビジネスのトップクラスの実績を持つAmbry Genetics社(AG社)と創薬支援サービスで豊富な実績を持つInvicro社(IC社)の2社を買収しました。コニカミノルタが写真フィルムで培った独自技術・ノウハウを活かして開発したタンパク質分子標識・解析技術「HSTT」等に加え、買収した両社の技術を融合することで、分子レベルの解析を可能にし、創薬プロセスを支援できるようになります。また、個別のサービス商品は実地医療において個人の体質を分子レベルで判別し、初期診断の高度化や適切な投薬・治療を可能にする個別化医療を実現します。がんやアルツハイマーといった疾患に対する個別化医療を国内において本格的に推進するため、新会社を設立するものです。
新会社を率いる代表取締役社長には、製薬業界において30年以上の豊富な経験を持つ益尾 憲が就任しました。
当社が提供する個別化医療における付加価値
個別化医療の実現には「個」の状況を「疾病の推移」の中で正しく理解する診断が重要で、遺伝子変異のタイプと治療法選択、薬が標的とするタンパク質のレベルと薬効の予測、臓器における疾病の進展や予後予測など多くの情報に基づき要判断する必要があります。
コニカミノルタとAG社、IC社の3つの技術基盤を個別にまた融合することで、遺伝子・タンパク質・臓器の形態や機能をより深く知ることのできる分子レベルの検出および解析技術およびインフォマティクスを提供します。また、グローバルな創薬・研究開発を支援する地理的基盤も整えました。新会社を通じて、製薬企業・アカデミアに対する国内サービスを本格的に開始し、グローバル化が進む創薬・研究開発を加速することで医療の進歩や産業活性化に貢献するとともに、実地医療における診断のためのサービス商品も投入して参ります。これらの活動を通じて、適切な治療法が適切な患者に適切なタイミングで提供される医療を支援し、医療の効率化や社会保障費の適正活用に貢献します。
個別化医療に向けた具体的なソリューションサービス内容
- 製薬企業やアカデミアに対して、バイオマーカー※の提供等により医薬品などの研究開発を加速化効率化するカスタマイズドサービス
- 医療機関に対して、遺伝子検査やタンパク質の分子標識・解析技術を用いたサービス商品
- 蓄積した情報に基づくバイオインフォマティクスサービス
※バイオマーカー:血液・尿・組織、画像イメージングなどから得られる遺伝子やタンパク質や臓器など疾病の状態を示す指標
新会社概要
社名 | コニカミノルタプレシジョンメディシンジャパン株式会社 |
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設立日 | 2018年7月23日 |
業務開始日 | 2018年10月1日 |
本社所在地 | 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング |
代表者 | 代表取締役社長 益尾 憲 |
事業内容 |
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資本金 | 2.25億円 |
株主 | コニカミノルタ株式会社(100%) |
従業員数 | 23名(予定) |
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