ニュースリリース
2016年4月5日
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、2014年1月に資本・業務提携した、デジタル方式の高付加価値印刷機器*メーカーでは業界トップの MGI Digital Technology (本社:フランス 以下MGI社)と、MGI社への追加出資について契約締結をいたしました。これにより、ラベル・パッケージ業界のデジタル化を加速させる製品ラインアップの拡充を図り、新たな市場を開拓することで産業印刷分野の強化を推進してまいります。
*ここでは、通常の印刷の後工程として、部分ニス厚盛や箔押しといった装飾的な加工を施す機器の意味
狙い
1.産業印刷業界や大手商業印刷業界での、コニカミノルタの提供価値向上
コニカミノルタが産業印刷業界へ本格参入するにあたり、顧客に密着した迅速な商品開発力をもつMGI社をパートナーとすることで、産業印刷業界や大手商業印刷業界におけるコニカミノルタの提供価値を高め、事業の拡大を図ります。
2.ブランドオーナーからの要望である、ラベルやパッケージの小ロット、カスタマイズの実現
ラベル・パッケージ印刷業界では、より人目を引くためのニス厚盛や箔押しなどを施した高付加価値印刷の需要が多くありますが、現在ほとんどがアナログ方式でしか対応できず、デジタル方式でそれを可能にしているのはMGI社の高付加価値デジタル印刷ソリューションだけです。
ラベル・パッケージ印刷業界に、コニカミノルタのデジタル印刷技術とMGI社の高付加価値デジタル印刷ソリューションを併せて提供することで、デジタル化が加速するものと考えられ、ブランドオーナーのより細やかなマーケティングニーズに対応し、小ロット化、カスタマイズ化の要望に応えることが可能になります。
追加出資の内容
2016年4月を目処にMGI社株式の30.5%を追加取得し、既存出資分(10%)とあわせて40.5%を保有することになります。
背景
コニカミノルタは、2003年からプロダクションプリント(PP)事業を成長領域と定め、製品・技術開発と買収・提携を進めながら、市場を創出し、事業規模と業容の拡大を図ってまいりました。この10年間で当社のPP事業の規模は約5倍に拡大し、カラープロダクション領域においては、トップランナーとしてグローバルに事業展開を続けております。印刷市場での近年のデジタル化に加え、ラベル・パッケージ市場では多品種小ロット印刷の普及が加速しており、今後も安定成長する市場として注目を集めています。コニカミノルタは、MGI社と2014年に資本・業務提携を開始し、MGI社の部分ニス厚盛や箔押しなどのデジタル出力機器を製品ラインアップに加えることで、印刷市場におけるデジタル化要望にお応えしてまいりました。
箔押しの事例
MGI社概要
社名 | MGI Digital Technology |
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本社所在地 | フランス フレンヌ |
設立 | 1982年 |
従業員数 | 211名(連結) |
事業内容 | デジタルプリンター製造販売 |
売上高 | 3,435万ユーロ (2014年度) |
MGI社主要製品
B2インクジェットスポットUVニスコーター「JETvarnish 3D」
印刷物に均一なUVスポットニスコーティングと厚盛印刷効果を与える次世代デジタルスポットUVニスコーター
JETvarnish 3D箔押しオプション「iFOIL」
JETvarnish 3D専用のホットフォイルの箔押し/エンボス加工オプション
コニカミノルタでは、今後もお客さまへの約束「Giving Shape to Ideas」のもと、お客様視点に立った付加価値の高い製品とソリューションの提供を通じて、グループ全体の企業価値を一層高めてまいります。
変更履歴
第一パラグラフ、「MGI Digital Graphic Technology」としておりましたが、正しくは「MGI Digital Technology」でした。お詫びして訂正します。[2016年4月6日]
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