ニュースリリース

単眼式で世界初の8K解像度を実現する次世代型全天周デジタル映像システム
コニカミノルタ 「 Media Globe Σ 」を開発

2015年2月16日

コニカミノルタグループでプラネタリウム事業を手掛けるコニカミノルタプラネタリウム株式会社(本社:東京都豊島区、社長:上田 裕昭、以下コニカミノルタ)は、世界初*1となる単眼式による8K解像度映像(ドーム直径部で4800ピクセルの円形映像)*2の投映を可能とする全天周デジタル映像システム 「 Media Globe Σ (メディアグローブ シグマ) 」を開発し、販売を開始しました。
『Σ(シグマ)』には、"コニカミノルタがこれまで培ってきた光学・制御・情報処理など様々な技術の結集"と、"幾重にもなる様々なお客さまの想いを一つに実現する"という2つの意味を込めています。


Media Globe Σ

背景

昨今の映像技術の進歩に伴い、プラネタリウム館でも高品質で多彩な映像を投映するニーズが国内外で高まっています。さらに科学教育の充実のため、館の説明員による観客との双方向コミュニケーションを活かした、生解説を加えた投映の重要性も見直されています。
これらのニーズに対応すべく、この度「メディアグローブ シグマ」を開発しました。

特長

コニカミノルタが2001年より販売を始めた全天周デジタル映像システム「メディアグローブ」シリーズは、国内をはじめ南北アメリカ、アジア各国の計120ヶ所以上の施設に導入され、高い映像品質と簡便な操作感で評価を得ています。
「メディアグローブ シグマ」は、定評ある「メディアグローブ」の映像品質をさらに高めた最新鋭システムで、主に以下の特長を有しています。

  1. 世界初の8K解像度とコニカミノルタ製高性能レンズにより高精細・高品質なドーム映像を投映
  2. より進化し、使い易さを向上させた操作性を実現
  3. 地球環境に関するデータをイメージ化して投映する機能を搭載

なお、「メディアグローブ シグマ」の第一号機は、本年3月にリニューアルオープンされる加須未来館様(埼玉県加須市)に納入することが決定しています。埼玉県北部の科学教育の中核拠点において、コニカミノルタの製品が科学への関心をさらに喚起する一助となることを期待しています。
今後「メディアグローブ シグマ」は、日本国内だけではなく全世界に向けて販売し、お客さまのドーム径や仕様のご要望に合わせたバリエーション展開をしていきます。

コニカミノルタでは、お客さまへの約束「Giving Shape to Ideas」のもと、科学教育からエンターテインメント等の様々な分野に向けて、新たな価値を創造するためのシステムとサービスを提供してまいります。

*1 世界初:
単眼(一台)のドーム投映用システムとして(2015年2月16日現在 コニカミノルタプラネタリウム(株)調べ)。
すでに複数台の投映システムを用いて8K(8192×4800ピクセル)以上の解像度を実現したシステムはありましたが、一台の投映システムで同8K解像度の映像をドーム全天に投映できるシステムは世界初です。 *2 8K解像度映像(ドーム直径部で4800ピクセルの円形映像):
(株)JVCケンウッドが開発した、高精細・高解像度D-ILA8Kプロジェクターに搭載している新技術"e-shift"テクノロジーを採用した光学エンジンと、同じく(株)JVCケンウッド製の約1000万画素「1.27型4K2K "D-ILA"デバイス」により、4Kの約4倍の解像度を持つ8Kでの投映解像度を実現しています。単眼式でのドーム投映映像は、仕様上、プロジェクター投映映像の短辺側をドームスクリーン直径とする円形の画像となり、投映ピクセル数は8K解像度の短辺側の4800ピクセルとなります。

メディアグローブ シグマの主な特長について

1. 世界初の8K解像度とコニカミノルタ製高性能レンズの組合せによる高精細・高品質なドーム映像を投映

投映部には最先端のプロジェクターを搭載し、単眼の投映方式で世界初となる8K(8192×4800ピクセル)解像度、ドームスクリーン投映では直径部4800ピクセルの高精細・高画質映像を、スクリーン全天に投映します。ネイティブ(絞り機構なし)で実現する10,000:1の高コントラスト比と併せて、漆黒の宇宙とシャープで明るい星像を両立して再現します。
またコニカミノルタのコア技術である光学技術を駆使して新たに開発した、高解像度映像を忠実に再現する高性能レンズをプロジェクターと組合せ、映像素材の品質を落とすことなく、階調性豊かで高精細な全天周映像をドームスクリーン全体に描写いたします。

ドーム内投映解像度イメージ


フルHD (1920×1080)


4K (4096×2160)


8K (8192×4800)

レンズによる投映映像の見え方の違い イメージ


高解像度レンズ


汎用レンズ

※仕様を前提とした当社想定の投映イメージです

2.より進化し、使い易さを向上させた操作性を実現

使い易さに抜群の定評のある操作系を継承し、太陽系の惑星を巡る宇宙旅行や紀元前100万年前の星空へタイムスリップするなど、高度な演出をよりしやすくするGUI (グラフィカル・ユーザ・インターフェイス)を新開発。また「メディアグローブ シグマ」はWindows8のタブレット端末を操作端末として利用できるので、ドーム内のどこからでも、直感的なタッチパネル入力で投映機器のシステム制御が可能です。
さらに双方向コミュニケーションツールとして、"DOME THROW(ドームスロー)機能"を搭載。例えば星空解説の時に観客の理解をより深めるために、タブレット端末を活用して、様々な映像や画像、イラストなどのビジュアル資料をドームスクリーンの任意の位置に簡単に表示させることができます。


操作系GUIイメージ

3.地球環境に関するデータをイメージ化して投映する機能を搭載

NASA(アメリカ航空宇宙局)の持つ地球環境に関するデータを、地球のイメージ映像に合わせマッピング投映することができます。
地球を俯瞰しつつ、世界の気候や自然などのデータやビジュアル資料をドームスクリーンに投映することで、地球環境への理解の向上と保護意識の醸成の一助になります。

  • Media Globe/メディアグローブは、コニカミノルタプラネタリウム株式会社の登録商標または商標です。
  • Windowsは米国Microsoft Corporation.の米国およびその他の国における登録商標です。
  • その他のブランド名および製品名は各社の登録商標または商標です。
  • 製品の仕様・外観は都合により予告なしに変更する場合があります。

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